- 予算区分
- AB 政策対応型
- 研究課題コード
- 0105AB408
- 開始/終了年度
- 2001~2005年
- キーワード(日本語)
- 循環資源,廃棄物,リスク制御,残留性化学物質,ダイオキシン類,PCB,分解技術
- キーワード(英語)
- RECYCLING MATERIALS,WASTE,RISK CONTROL,PERSISTENT CHEMICALS,DIOXINS,PCBS,DESTRUCTION TECHNOLOGIES
研究概要
廃棄物および関連試料中に含まれる有機塩素系化合物(PCB、ダイオキシン類など)を高効率で無害化する技術を開発する。固体試料については、高温高圧の熱水で有機塩素系化合物を抽出・分解する技術の開発を行う。その他の試料については、OHラジカルによる分解技術、還元的脱塩素化技術、微生物による分解技術の開発を行う。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:政策研究
全体計画
加圧下の熱水抽出分解やOHラジカル分解、還元的脱塩素化、微生物分解の基礎実験を進めるとともに、廃PCB化学処理の分解機構解明に向けた研究に取り組む(13〜14年度)。上記の分解技術を実用化するための改良を行いつつ、複数の廃PCB処理に対する分解機構をモデル化する(15〜16年度)。有機塩素化合物含有廃棄物の効率的かつ環境に優しい分解方法を提示し、その分解機構解明について一定の知見を得る(17年度)。
今年度の研究概要
(1)他のPOPs化合物への発展として、デカブロモジフェニルエーテルを用いた加圧熱水分解実験、また、各PCN異性体を用いたパラジウム・カーボン触媒分解実験を行い、分解挙動と毒性リスクの変化を調べる。(2)PCBの分解メカニズム研究については、触媒分解法、光分解法、金属ナトリウム法についての分解機構の違いについて解析するとともに、金属ナトリウム分解における分解生成物である重合物中での有機塩素化合物の存在有無確認法の研究を進める。(3)PCBの簡易モニタリング法の開発については、 PCB処理施設における処理済油中のPCB濃度を迅速にかつ簡易に測定する方法を開発する。