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有機臭素化合物の発生と制御に関する研究(平成 16年度)
Organic brominated compounds - sources and control

予算区分
AB 政策対応型
研究課題コード
0105AB406
開始/終了年度
2001~2005年
キーワード(日本語)
臭素系難燃剤,臭素系ダイオキシン類,循環廃棄過程,制御技術,物質フロー解析
キーワード(英語)
BROMINATED FLAME RETARDANTS,BROMINATED DIOXINS,RECYCLING AND WASTE PROSESSES,CONTROL TECHNOLOGIES,SUBSTANCE FLOW ANALYSIS

研究概要

有機臭素化合物を緊急の検討対象とし、主たる発生源、環境移動経路をフィールド研究から確認し、制御手法を検討する。臭素化ダイオキシン類や臭素化難燃剤(BFRs)に対し、現行の塩素化ダイオキシン類の公定法と同等の精度を持つ測定分析手法を確立する。

全体計画

13年度臭素化ダイオキシン類やBFRsの分析手法開発に着手するとともに、循環廃棄過程における有機臭素化合物の実態に関する基礎調査を行う。14年度処理処分・循環利用過程における有機臭素化合物の挙動および排出実態に関する調査を行い、難燃製品の寿命曲線による廃棄予測から環境進入量を試算する。15~16年度有機臭素化合物のバイオアッセイ評価を行い、資源再生過程の挙動を調査する。臭素化ダイオキシン類やBFRsの化学分析結果とバイオアッセイに基づく統合検討を行う。17年度資源再生過程と焼却・埋立過程からのBFR排出係数を包括的に把握し、ライフサイクル的視点からみた有機臭素化合物の制御方策を提案する。

今年度の研究概要

有機臭素化合物の化学分析の最適化・高度化を図りつつ、バイオアッセイも用いた挙動評価を行う。圧縮・破砕過程における排出と排ガス処理プロセスにおける臭素化合物の低減についてのフィールド研究、多成分系の物性推算が可能なUNIFACモデルへの適用、浸出メカニズムや処理特性、埋立物、処分類型に応じた排出係数推定、燃焼試験に基づく非制御燃焼過程や高度分解処理過程からのBFRsの排出係数把握を行う。物質フローモデル/環境動態モデルは、未知の発生源からの進入を盛り込み、近年の環境測定値からの検証を行いつつ、リサイクルシナリオモデルの検討を進める。

課題代表者

酒井 伸一

担当者