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 環境は生物の生存に影響を及ぼす対象であるが、そもそも環境そのものは生物にとって独立した存在なのだろうかと思うことがある。

 宇宙から地球を見つめた宇宙飛行士の野口聡一氏は「地球という生命体と一対一で対峙している気がした」と語った。

 もしかすると環境も生物も同じ生命体のひとつの現れ方に過ぎないのではないか。そう考えると、環境とはかけがえのない自分自身の命そのものだということに思い至る。それは自分以外の生き物にとってもかけがえのない大切な命ということでもある。多くの人がそのことに気付けば、環境を破壊しても自分には関係ないといった利己的な発想は影をひそめていくのではないだろうか。

 その環境を科学で究め尽くそうとする最先端の研究所に勤務し、何らかの形で貢献できることを心から誇りに思う今日この頃である。

(M.A.)