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環境儀No.36 「日本低炭素社会シナリオ研究-2050年温室効果ガス70%削減への道筋-」 (平成22年4月発行)

 環境儀No.36は,2004年度から2008年度にかけて環境省地球環境研究総合推進費で行われた「脱温暖化社会に向けた中長期的政策オプションの多面的かつ総合的な評価・予測・立案手法の確立に関する総合研究プロジェクト」の成果を取りまとめたものです。このプロジェクトは,2050年の二酸化炭素排出量を1990年比70%削減するための方策を具体的かつ定量的に検討したもので,国立環境研究所以外にも多くの研究機関,研究者が参画して実施されました。世界は2050年の温室効果ガス排出量を現状と比べて半減させる方向に向かっていますが,2009年のCOP15でも明らかなようにその実現は容易ではありません。しかしながら,低炭素社会の構築に向けた動きは様々なところで見られるようになりました。本号では,バックキャストと呼ばれる考え方で描かれた2050年の我が国の低炭素社会の姿(ビジョン)や,その実現に向けて取りまとめられた「12の方策」を紹介しています。

(環境儀No.36ワーキンググループリーダー 増井利彦)