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国立環境研究所研究報告 R-177-2003(平成15年6月発行)
「国立環境研究所公開シンポジウム2003-環境研究、次の一手」

 6月18日(水)に東京メルパルクホール(東京・芝公園),6月25日(水)に京都リサーチパーク(京都・下京区)において開催したこのリンクは別ウィンドウで開きます公開シンポジウム2003「環境研究、次の一手」の要旨集である。公開シンポジウムも6回目となった。今回も昨年に引き続き,所外の方に講演をお願いせず,国環研のスタッフのみで実施した。また,今回は,東京に加えて京都でも講演を行った。幸い晴天にも恵まれ,東京会場では895名,京都会場では237名の参加者を得た。オーラルセッションでは学術シンポジウムにふさわしい質疑応答があり,ポスターセッションでも熱気あふれるディスカッションが行われた。本報告書では,シンポジウムにおける西岡理事による特別講演,オーラルセッション「現象解明~どうなっているのか?」「影響評価~何がおきるのか?」「環境技術~どうすればいいのか?」における計6題,ならびにポスターセッション22題の内容の要旨が紹介され,また巻末には,「国立環境研究所の研究組織と研究スタッフ」として,研究者の所属・研究テーマ・連絡先の一覧も掲載されている。

(セミナー委員会公開シンポジウム担当/社会環境システム研究領域 山野博哉)

「環境儀」No.9 湖沼のエコシステム-持続可能な利用と保全をめざして-(平成15年7月発行)

 私たちの生活の中で,湖沼は飲料水や工業・農業用水を供給し,また漁業や観光の場として利用されています。その湖沼が,生活排水などの流入によって富栄養化し,アオコが異常発生するなどの問題が各地でおこっています。汚濁物質を物理化学的に削減・除去する対策が行われていますが,問題は簡単には解決されないようです。国立環境研究所生物多様性研究プロジェクトの高村典子さんたちは,魚類やプランクトンなどの生物間相互作用に着目した生態学的アプローチから,湖沼環境を保全するための研究に取り組んでいます。本号では,この研究の背景や,日本国内ばかりでなく中国でも行われた研究の成果,さらに現在進行中の研究や今後の取り組みなどを紹介しています。

(「環境儀」第9号ワーキンググループリーダー 野原恵子)