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 我が国立環境研究所の研究体制を眺めてみると,鶴翼の陣形を連想する。徳川家康が三方ヶ原の合戦で戦国時代最強の武田信玄の軍を目の前にしてとった陣形である。両翼から敵を囲い込み,討ちとる戦法である。当研究所も環境研究の様々な分野の専門家を揃え,環境問題という強敵に挑もうとしている姿はまさしく鶴翼の陣形である。

 国環研ニュースの編集に携わって,そのことを実感する。様々な分野での環境にかかわる研究が行われていることがわかるからである。編集委員会には専門分野の異なる人が集まることによって,すべての読者に対して専門知識がなくても理解してもらうにはどうすればよいか様々な意見がでる。難しい専門用語には注釈を付ける。これならたとえ素人(分野が異なれば自分も素人である)でも読んでみようかという気が起こると思う。

 今回の内容はいかがでしたでしょうか。多くの人に当研究所の取り組みを国環研ニュースを通してわかりやすく伝えていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

(S.I.)