国立環境研究所ホームページによる情報提供について
ネットワーク
小沢 晴司
近年の公の情報の公開,共有という認識の広まり,情報通信ネットワークの整備,そして環境保全に関する意識の高まりなどに的確に対応していくため,国立環境研究所が行う情報発信は今までに増して重要となっている。
国立環境研究所の情報は,以前は主に,この「国立環境研究所ニュース」や年報等の指定刊行物によって提供されてきた。しかし,昨今のインターネット利用の急速な普及に対応して,平成8年3月よりWWWサーバによる「国立環境研究所ホームページ」の本格運用が開始された。それから2年を経て,本研究所の研究部やグループ等からの情報提供も徐々に進み,ホームページの内容が充実しつつあるのでここに簡単に紹介する。
本ホームページは,すでに平成7年3月から試験運用を開始しており,当初の内容は,研究所の施設と研究概要,刊行物,環境情報センターと地球環境センターの業務,環境情報センターが提供するデータベースなどを紹介するものであったが,平成8年の本格運用に当たって,ILASプロジェクトのページが追加された。以降,
・各研究部やグループ等の研究内容を紹介するホームページ,
・個別研究テーマを紹介するもの,
・研究データベースを紹介,提供するもの
などの新しいページが順次追加された。また,地球温暖化防止京都会議にあわせて,国立環境研究所英文年報(NIES Annual Report)の全文が掲載され,同時にファイル提供も開始された(なお,「国立環境研究所ニュース」は当初からその全文を掲載している)。
図は平成10年4月1日現在のホームページによる提供情報の概要を示している。これらは,環境情報センターが管理する基幹的なサーバである国立環境研究所WWWサーバまたは同サーバと連携したサブサーバ上に搭載され,常時メンテナンスされている。本ホームページは,国内,海外に向けたインターネット上の国立環境研究所の”顔”である。今後とも,関係者のご協力を得て内容を充実させていきたいと考えている。