編集後記
昨年10月までの3年間、タイの国際機関において環境及びその関連情報のデータベース化に携わっていた。主務は環境データの体系的なコンピュータ化であったが、しばしば、各国の環境部局や研究機関から緊急にデータを求められることがあり、それらは決まってグローバルデータあるいはインターナショナルデータであった。したがって、ソ連邦の崩壊、湾岸戦争など激動的な世界情勢や地球への危機感はテレビのニュースで見る以上に、日々の仕事として実感していた。
帰国して環境研ニュースの編集に携わることになり、驚いたことの一つは、トピック性のある記事がずいぶん増えていることである。これは環境が時事問題としても重要な課題となっていることを反映しているのであろう。国立環境研究所は一昨年大きく組織改編をし、時代の要請を受けたプロジェクト研究への重みを増した。環境研ニュースはますます環境ニュースに近づきそうだ。(S.O.)
目次
- Global, International, National そして Local巻頭言
- 国立環境研究所のこれから論評
- 小泉明前所長紫綬褒章を受賞その他の報告
- 湾岸戦争に伴う環境破壊プロジェクト研究の紹介
- 湿原の環境変化に伴う生物群集の変遷と生態系の安定化維持機構に関する研究プロジェクト研究の紹介
- 「霞ヶ浦は変わった」経常研究の紹介
- 培養細胞を用いた大気浮遊粉じんの毒性評価手法経常研究の紹介
- '91IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機観測について研究ノート
- 波照間−地球環境モニタリングステーション竣工記念式典報告その他の報告
- 地域環境特別研究発表会報告その他の報告
- 環境月間特別講演会報告その他の報告
- 主要人事異動