地域環境特別研究発表会報告
その他の報告
内藤 正明
環境月間に合わせて従来から行われてきた、前年度終了の特別研究を中心とした、公開「所外研究発表会」は今年度から地域環境研究グループが担当し、特別研究の発表を行う「地域環境特別研究発表会」に変更された。
今年度の「地域環境特別研究発表会」は従来の「所外研究発表会」の形式そのものはそれほど変えることなく、環境週間の6月5日(金)に行った。ただし本年はテーマを平成3年度終了の4つの特別研究に限り、1課題当たりの報告時間を各1時間とり、しかもかなりの討論時間も設けた。そのため、これまで十分な発表時間がなく、一般の人に理解されにくかったためか発表会の途中から参加者が減少することもあったが、今年度は、当初心配された参加者数も、途中減少することもなく158名を数えた。各課題の最後に討論時間を設けたことにより、多くの質問、討論が行われ、和やかでかつ盛り上がった雰囲気が作られていた。
次年度からこの研究発表会をどのような方法で行うかは地域環境研究グループで検討されているが、さらに所外の方々にも面白いものにするよう努力したいと考えている。
最後に日本全国から遠路お集まり頂き、討論に参加して頂いた方々、また研究発表会の準備に参加頂いた実行委員会を始めとする研究所の方々のご協力に感謝いたします。
地域環境特別研究発表会プログラム
・開会の挨拶 所長 市川惇信
(1)交通公害防止のための環境評価手法の開発
−シミュレーションから対策の評価まで−(交通公害防止研究チーム)
(2)環境騒音と大気汚染の健康影響に関するモニタリングについて
−とくに道路沿道汚染の健康影響を中心に−(都市環境影響評価研究チーム)
(3)環境中の有害化学物質と毒性評価
−揮発性有機塩素化合物の健康リスク評価、細胞毒性評価法−(化学物質健康リスク評価研究チーム)
(4)霞ケ浦の環境容量と新管理手法
−流域変化と河川水質、湖内生体系管理、アオコの再現実験、霞ケ浦の理想像−(湖沼保全研究チーム)
閉会の挨拶 統括研究官 内藤正明
目次
- Global, International, National そして Local巻頭言
- 国立環境研究所のこれから論評
- 小泉明前所長紫綬褒章を受賞その他の報告
- 湾岸戦争に伴う環境破壊プロジェクト研究の紹介
- 湿原の環境変化に伴う生物群集の変遷と生態系の安定化維持機構に関する研究プロジェクト研究の紹介
- 「霞ヶ浦は変わった」経常研究の紹介
- 培養細胞を用いた大気浮遊粉じんの毒性評価手法経常研究の紹介
- '91IGAC/APARE/PEACAMPOT航空機観測について研究ノート
- 波照間−地球環境モニタリングステーション竣工記念式典報告その他の報告
- 環境月間特別講演会報告その他の報告
- 主要人事異動
- 編集後記