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2000年11月6日

通勤形態も考慮にいれた居住と勤務の環境に関する意識の解析

国立環境研究所研究報告 R-156-2000

表紙
R-156-2000 [1.7MB]

 大都市圏の多くの長距離通勤者にとって,その住宅選択は先立つものの話になる。その住まいの環境を考えるときに,まわりの保健性や快適性や利便性だけを考えていればいいのだろうか。こういう観点から,東京の丸の内のある金融機関の従業員に対してアンケート調査を行った。その結果,早くから出社している者が多く,その最大の理由が交通機関の混雑をさけることであった。また,自分の家を持つようになると通勤時間が長くなることがうかがえ,通勤時間が長い者には退社時間の遅いものが少なくなる。住み替えを入社後にした者,具体的に計画している者が住宅選択の際に考慮する最大のことは,家の値段,ついで通勤時間であった。いわゆる環境指標だけでは,住居の選択は決まらないのだ。調査では,職場・通勤途上・自宅での迷惑・不快・気になる音についても訊いたが,それは音のイメージによって決まり,年齢層によってかなり差のでる音種もあることがわかった。

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