ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

流域圏環境管理研究プロジェクトの全体構成

 本研究は以下の4つの課題に沿って平成8〜17年度にかけて実施されています。

課題1: 流域環境管理に関する国際共同研究(平成8~12年度)

 新たな水資源とエネルギーの大規模開発が進行している長江流域で、環境調和型の成長を可能とする調査・研究を中国水利部長江水利委員会、中国科学院地理科学与資源研究所と共同して実施しました。

課題2: アジア太平洋地域における統合的環境モニタリング事業(平成13~16年度)

 アジア太平洋地域の持続可能な開発のための革新的政策の立案を目的とした環境省主導のアジア太平洋環境イノベーション戦略(APEIS)の推進のため、科学的インフラ整備、当該地域における研究能力と体制の強化、流域環境管理モデルの開発を行いました。

課題3: 東アジアの流域圏における生態系機能のモデル化と持続可能な環境管理プロジェクト(平成13~17年度)

 社会の持続的発展を支える基本単位は『流域-沿岸-海域』と繋がる流域圏であり、それを可能にするものが流域の生態系機能であるとの観点から、日本及び東アジア地域における人間活動と生態系機能との相互関係を総合的に観測、理解し、その構造をモデル化することで、流域圏の将来像を描くために実施しています。

課題4: 陸域由来の環境負荷の東シナ海の海洋生態系に及ぼす影響

  • 渤海・東シナ海における河川経由の環境負荷が海洋生態系に与える影響評価手法に関する研究
    (平成8~10年度)
  • 東シナ海における長江経由の汚染・汚濁物質の動態と生態系影響に関する研究
    (平成11~13年度)
  • 陸域由来の環境負荷変動に対する東シナ海の物質循環応答に関する研究
    (平成14~16年度)

 東アジアの代表的大陸棚である東シナ海は生物生産及び生物多様性が高い海域です。長江流域を中心とする大陸の開発の進行に伴い、流入する環境負荷の量は増大し質も大きく変化しています。こうした現状で東シナ海の海洋生態系に与える影響を評価する手法の開発を進めました。

 課題1、3は、それぞれ国立環境研究所の重点共同研究、重点特別研究プロジェクトとして、課題2は環境省環境保全調査等委託費研究として、課題4は環境省地球環境研究総合推進費研究として、以下の組織・スタッフ(現在)により実施しています。

研究担当者

  • 水土壌圏環境研究領域
    渡辺 正孝、大坪 國順、内山 裕夫(現在筑波大学)、高松 武次郎、林 誠二、越川 昌美、原田 茂樹、天野 邦彦(現在土木研究所)
  • 流域圏環境管理研究プロジェクト
    ・流域環境管理研究チーム 村上 正吾、徐 開欽、王 勤学、亀山 哲、中山 忠暢、岡寺 智大
    ・海域環境管理研究チーム 木幡 邦男、牧 秀明、越川 海
    ・衛星データ解析チーム 田村 正行(現在京都大学)、松永 恒雄、山野 博哉
  • 生物圏環境研究領域
    渡邊 信、広木 幹也、河地 正伸
  • フェロー等
    楊 永輝、張 継群、香 宝、樋渡 武彦、関口 博之、陳 晋、金 大景、王 権
  • 海外共同研究機関
    中国水利部長江水利委員会、中国科学院地理科学与資源研究所、中国科学院遙感応用研究所、中国科学院新疆地理与生態研究所、中国科学院地理信息産業発展中心、中国科学院西北高原生物研究所、中国科学院亜熱帯農業研究所、中国華東師範大学環境学院