閣僚級会合始まる
今日(19日)、環境省は、昨年度(2012年度)の日本の温室効果ガス排出量(速報値)を発表しました。
環境省報道発表資料(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17394)によると、昨年度の日本の温室効果ガスの総排出量は、13億4,100万トン(CO2換算)で、これは基準年比6.3%増))、前年度比2.5%増となっています。仮に森林吸収量の目標(1990年比3.8%)が達成され、また、京都メカニズムクレジットを加味すると、京都議定書第1約束期間(2008~2012年度)平均で基準年比8.2%減となります。日本は、気候変動対策の第一歩である、京都議定書第1約束期間の目標を達成する見込みです。

http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=23357&hou_id=17394)
今日の午後から、閣僚級会合が始まりました。開会セレモニーにおいて、潘基文国連事務総長は、「私達は、険しい上り坂を目の前にしている」とし、必要とされる4つの行動、すなわち、①京都議定書第2約束期間を批准してない国による迅速な批准、②長期資金と緑の気候基金に関する合意の進展、③2020年までの気候変動対策の強化、④2020年以降の気候変動対処のための国際枠組みに関する確固とした基礎、を挙げました。「あなたの国のためだけではなく、近隣国、そのまた近隣国のためにも制度設計を考えて下さい。今日のためだけではなく、あなたの子供、孫、さらなる将来世代のためにも制度を作り上げて下さい。私は、あなた方の強い約束、支援、リーダーシップを頼りにしています。一緒に作り上げていきましょう、皆にとってこの世界を良くするために。すべての将来世代にとって良い未来、環境面で持続可能な地球を作り上げていきましょう」と締めくくりました。

フィゲレス気候変動条約事務局長は、COP19が得るべき主要な成果として、①世界全体が低炭素社会に転換することを可能にするための資金、②気候変動による損失と被害に関するメカニズムの基盤、③2020年までの気候変動対策の強化(排出削減策だけではなく、途上国に対する資金支援の強化等も含みます)、④2020年以降の国際枠組みの要素の抽出、の4つを挙げ、これらを得るため、閣僚達の積極的な参加が必要だとうったえました。「これらの成果は、確実に私達の手の届くところにあります。あなた方がこれを実現できることを私は知っています。あなた方もご存じのはずです。さあ、実現させましょう」とし、閣僚への激励でスピーチを締めくくりました。
明日(20日)午前のセッションでは、石原伸晃環境大臣が発言する予定です。
会期も残り3日となりました。閣僚達の力を借りて、私達は「実現できる」のでしょうか。

参考資料
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http://unfccc.int/meetings/warsaw_nov_2013/statements/items/7948.php
※全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)ウェブサイトより転載
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