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波照間ステーションにおける大気 CO2 濃度の連続観測データセット

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本データセットは、日本国沖縄県の波照間島において観測される、東アジアに面する西部太平洋域の北緯20度付近のバックグラウンドCO2の連続観測データセットである。波照間島は直径が5km程度と小さく、局所的な陸域生態系や人為CO2発生源の影響が少ないため、日変化が少なく、日本の南方での東アジア亜熱帯地域の代表的なCO2濃度を示す。夏季には太平洋からの季節風下にあり、冬季にはアジア大陸からの季節風下にあり、季節的にはそれぞれの大気に影響されるデータとなっている。

概要

監修
データ公開日
2014/05/19
データ提供期間
1993/01/01 - 2022/12/31
データ提供機関
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp
DOI
ファイル形式
データ容量
13.2MB
バージョン
Ver.1.5 (最終更新日: 2023/06/30)
データセットの言語
英語

データセット

観測項目
CO2濃度
時間分解能
1時間 (毎正時から後ろ1時間)
精度
0.05 ppm
観測期間
1993年開始 (継続中)
緯度経度
北緯24.06069度 東経123.80939度
高度等
[標高]10m、[大気採取高 (地上高)]37m、[高度]47m
測定方法
地上高度37mの鉄塔に大気採取口を配置し、ステンレスチューブを通して地上の観測室にあるダイヤフラムポンプで大気を吸引した後、一部を測定ラインに送り込み-45℃で1次除湿し、さらに-70℃で2次除湿した後、測定器 (NDIR) にて濃度を測定する。
3時間ごとに、4本の標準ガスが測定され、濃度較正が行われる。標準ガスは、国立環境研究所の基準ガス (NIES09シリーズ) で較正されている。
なお、装置の写真などが「地上ステーションモニタリング (波照間・落石)」のページに掲載されている。
計算方法
NDIRからの1秒毎の出力を5秒毎平均したものを12回集めて1分値として記録している。毎1時間以内に存在する1分値を平均して、時間値としている。なお、濃度較正は、測定前後の較正曲線からの計算値をそれぞれ時間重みづけで平均している。
キーワード
【GCMD_Platform】
In Situ Land-based Platforms > GROUND STATIONS
【GCMD_Science】
Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Carbon and Hydrocarbon Compounds > Carbon Dioxide
【自由記述】
温室効果ガス、二酸化炭素、地球温暖化、波照間、連続観測、赤外分析計
更新履歴
【2023/06/30】
2022年11月1日から2022年10月31日までのデータを追加。Ver. 1.5。
【2023/02/08】
2021年10月1日から2022年10月31日までのデータを追加。参考データはVer.1.2から変更なし。Ver. 1.4。
【2021/11/09】
2020年4月25日から2021年9月30日までのNDIRによるCO2濃度データを追加。参考データはVer.1.2から変更なし。Ver. 1.3。
【2020/10/09】
2014年から2020年4月24日までのデータを追加。また、NDIRによる観測が不調であった期間がしばしば見られた2019年11月以降については、同時に実施されたキャビティ—リングダウン分光分析計(CRDS)による観測結果を参考データとして追加した。Ver.1.2。
【2016/09/01】
2011年から2013年までのデータを追加。また、2008年1月から2013年12月のデータに対してバイアス補正 (原因は、銅パイプによる濃度の減少による。ボトルのデータとの比較から、時系列データとの差分を関数化して補正) を実施。更に、利用規定を改定。以上より、データセットを再作成。Ver.1.1。
【2013/07/26】
1993年から2010年までのデータをNASA Ames Format 1001で作成。Ver.1.0。

参考情報

参考データ
参考文献
向井人史 (2013), 入門講座 地球温暖化-第1講 温室効果ガスの役割-, 大気環境学会誌, 48(3), A2-A9.
Zeng, JY, Nakajima, H., Matsunaga, T., Mukai, H., Hiraki, K., Yokota, Y. (2012), Linking Carbon Dioxide Variability at Hateruma Station to East Asia Emissions by Bayesian Inversion, Lagrangian Modeling of the Atmosphere (edited by Lin, J., Brunner, D., Gerbig, C., Stohl, A., Luhar, A., Webley, P.), Geophysical Monograph Series, 200, 163-172, doi:10.1029/2012GM001245.
Tohjima, Y., Mukai, H., Hashimoto, S., Patra, PK. (2010), Increasing synoptic scale variability in atmospheric CO2 at Hateruma Island associated with increasing East-Asian emissions, Atmos. Chem. Phys., 10, 453-462, doi:10.5194/acp-10-453-2010.
向井人史, 橋本茂 (2008), 波照間、落石モニタリングステーションで観測される温室効果ガス等の推移, 第49回大気環境学会年会講演要旨集, 551.
向井人史, 町田敏暢, 井手玲子, 勝本正之, 藤沼康実, 織田伸和, 渡井智則 (2002), 波照間、落石モニタリングステーションでのCO2濃度変動の特徴について, 第43回大気環境学会年会講演要旨集, 416.
Mukai, H., Katsumoto, M., Ide, R., Machida, T., Fujinuma, Y., Nojiri,Y., Inagaki, M., Oda, N., Watai, T. (2001), Characterization of atmospheric CO2 observed at two-background air monitoring stations (Hateruma and Ochi-ishi) in Japan, Sixth International Carbon Dioxide Conference Extend Abstract, 1, 108-111, Organizing Committee of Sixth International Carbon Dioxide Conference, Sendai, Japan.

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引用の書式
本データセットを引用する場合は、原則として、以下のように表記しなければならない。
向井ら(2014)、波照間島における大気 CO2 濃度の連続観測データセット、Ver. x.x (*1)、国立環境研究所 地球環境研究センター、DOI:10.17595/20160901.001. (参照: YYYY/MM/DD)(*2)
(*1) バージョン番号はファイル名に記載されている。
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