- 研究課題コード
- 2525MA002
- 開始/終了年度
- 2025~2025年
- キーワード(日本語)
- 温室効果ガス,衛星観測,リモートセンシング
- キーワード(英語)
- greenhouse gases,satellite observation,remote sensing
研究概要
人工衛星による温室効果ガス観測は2009年の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の打ち上げ以降、大きな成果を上げており、これらの全球的な挙動の把握や点排出源のモニタリングに必須なものになってきている。GOSATシリーズはGOSAT以降、2018年に2号機(GOSAT-2)が打ち上げられ、GOSAT, GOSAT-2ともに現在運用中である。2024年度には3号機としてGOSAT-GWが打ち上げ予定であり、運用期間7年を予定している。これによりGOSATシリーズは20年以上に亘って二酸化炭素とメタンのカラム平均濃度プロダクトを提供可能である。各国が2050年までのカーボンニュートラルを目指す中で衛星による継続的な温室効果ガス濃度のモニタリングは益々その重要度を増し、GOSAT-GWの運用終了後も同様の観測の継続が求められることが予想される。本業務ではGOSAT-GW運用終了後の2030年代に必要となるGOSATシリーズ第4世代に関する検討を行い、衛星・センサーの仕様を提示することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:
全体計画
2023年度の検討では人工衛星による温室効果ガス観測に対する科学的な側面からの要望を基に、ミッション要求とターゲットの設定を行い、対応する観測方法を3パターン提示した。2年目である2024年度は科学利用に加えて行政・ビジネス利用の観点からの検討も行い、各利用目的の統合のための整理を行うと共に、現状の衛星技術の調査などを行った。今年度はシミュレーションなどによりセンサー仕様提示に資するプロダクト質の定量的な評価などを行う。
今年度の研究概要
今年度は主に以下の4つの作業を行う。
1. 大気輸送モデルを用いたシミュレーションによる濃度プロダクト質とフラックス推定結果の関係の定量的評価
2. 衛星観測シミュレーションによって作成した擬似スペクトルを用いたリトリーバルシミュレーションによる観測スペクトル質と濃度推定結果の関係の定量的評価
3. 1.27 micronバンドと1.6 micronバンドのエアロゾルの光学特性の違いの調査
4. 衛星搭載GHGライダーの実現可能性の検討
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