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環境DNAを用いた淡水生物群集の網羅的調査手法開発(令和 7年度)
Development of a comprehensive survey method for freshwater biotic communities using environmental DNA

研究課題コード
2527AH003
開始/終了年度
2025~2027年
キーワード(日本語)
環境DNA,メタバーコーディング,淡水,脊椎動物,無脊椎動物
キーワード(英語)
environmental DNA,metabarcoding,freshwater,vertebrate,invertebrate

研究概要

特定の環境に生息する幅広い分類群を網羅的に検出できる環境DNA調査手法を開発することを目的とし、具体的には淡水の流水環境の生物群集を対象として、脊椎動物および無脊椎動物を精度よく調査可能な手法開発を目指す。開発にあたって分析を効率的に行うための制限事項を定め、複数のプライマーを用いて最も精度よく種を検出可能な分析手法を決定する。精度の検証は捕獲調査結果との比較とし、河川水辺の国勢調査実施地点など幅広い分類群の生物生息データがある地点で実施する。また、併せて調査精度向上のためのDNAデータベース整備及び参加者の分析技術の向上を目的とした技術講習会も実施する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

淡水の流水環境を対象に、脊椎動物・無脊椎動物を網羅的かつ高精度に検出可能な環境DNA調査手法を開発する。既存プライマーの性能評価やモデルに基づく種の検出率評価などの取り組みを通じて最適な手法を確立し、全国の地方環境研究所と連携して多地点調査を実施する。また、DNAデータベースの整備や環境DNA分析に関する講習会により調査の実用化と技術普及を推進する。

今年度の研究概要

in silico PCR等により候補となるプライマーを選定し、モックサンプル等を用いた性能試験を実施する。環境DNA分析による種の検出率評価を行うためのデータ取得に着手する。各参加機関との連携による環境DNAサンプルの収集を開始し、環境DNAの抽出やシーケンス解析を進める。リファレンスデータベースの整備を進める。環境DNA分析のハンズオン講習会を開催する。

外部との連携

研究代表者:長谷部勇太(神奈川県環境科学センター)
共同研究機関:山形県環境科学研究センター、埼玉県環境科学国際センター、公益財団法人東京都環境公社 東京都環境科学研究所、山梨県衛生環境研究所、長野県諏訪湖環境研究センター、静岡県環境衛生科学研究所、富山県環境科学センター、愛知県環境調査センター、京都府保健環境研究所、地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所、和歌山県環境衛生研究センター、名古屋市環境科学調査センター、神戸市健康科学研究所、高知県衛生環境研究所、福岡県保健環境研究所、長崎県環境保健研究センター、大分県衛生環境研究センター、鹿児島県環境保健センター

課題代表者

深谷 肇一

  • 生物多様性領域
    生物多様性評価・予測研究室
  • 主任研究員
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担当者