- 研究課題コード
- 2525KZ001
- 開始/終了年度
- 2025~2025年
- キーワード(日本語)
- ノンターゲット分析,環境試料バンク,有機ハロゲン化合物
- キーワード(英語)
- non-target analysis,environmental specimen bank,organohalogen compounds
研究概要
愛媛大学生物環境試料バンク(es-BANK)に保管されていた日本海深海堆積物コア表層試料の粗抽出液をGC×GC-HRToFMSの2つのイオン化法(電子イオン化(EI)法と不活性ガスを用いたソフトイオン化法(Arイオン化法))を用いて測定した結果、Arイオン化法で測定したデータからCl⁻イオンを持つピーク、Br⁻イオンを持つピークがそれぞれ100個以上検出された。しかし、同粗抽出液のEIデータ上では該当するピークを確認することが出来ず、Cl/Br化合物の同定が困難であった。そこで本研究では、EI法で取得した粗抽出液TICデータについて、マススペクトルのデコンボリューション処理など網羅分析データのクリーンナップ方法を検討し、Cl/Br化合物の同定を試みる。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
es-BANKに保存されていた日本海深海堆積物コア試料の各層の粗抽出液をGC×GC‐EI/Arイオン化‐HRToFMSで測定し、Arイオン化法で検出されたCl⁻イオンとBr⁻イオンを持つピークについて、EI法で得られたデータを詳細に解析し、Cl/Br化合物のキャラクタリゼーションを行う。EIデータの解析には、現在開発中のデコンボリューションソフトウェアを含めた複数のソフトウェアを利用し、性能を評価すると共に網羅分析データの解析における各ソフトウェアの有用性について特徴を整理する。また、堆積物コア試料の各層の解析結果を比較することで、過去から近年におけるCl/Br化合物のレトロスペクティブ解析を行う。
今年度の研究概要
上記の全体計画にそって、研究を行う。
外部との連携
愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 国末達也 教授
備考
愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 共同利用・共同研究拠点「化学汚染・沿岸環境研究拠点」共同研究
- 関連する研究課題
- : 基盤計測研究(ア先見的・先端的な基礎研究)
- : 基盤計測業務(ウ知的研究基盤整備)