- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 2326CD113
- 開始/終了年度
- 2023~2026年
- キーワード(日本語)
- 水銀,永久凍土,温暖化気候変動,アラスカ北極圏,泥炭,完新世
- キーワード(英語)
- Hg,permafrost,warming climate change,Alaskan Arctic,peat,Holocene
研究概要
永久凍土はこれまで数千年以上をかけて有機炭素と水銀を蓄積してきた。しかし、地球温暖化による永久凍土の融解と崩壊は、水銀の大気圏および水圏への供給源となる可能性がある。しかし、永久凍土中水銀の大気への放出に関する研究はほとんどなく、大気への正確な放出フラックスは不明である。本研究では、永久凍土中水銀の賦存量と大気への放出について明らかにする。アラスカの永久凍土域において(1)凍土中水銀と有機炭素の濃度分布を明らかにし凍土中水銀の賦存量を推定する。(2)大気への水銀再放出とその動態について、現場チャンバー試験により明らかにする。以上より、永久凍土の融解および崩壊による水銀の環境へのインパクトを評価する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
アラスカ山脈の山岳ツンドラ域の泥炭コアの水銀、年代測定を行う。
今年度の研究概要
引き続き、泥炭コアの年代測定並びに水銀濃度の分析から、水銀フラックスの変動量の復元を行う。
外部との連携
福岡工業大学、富山県立大学、岐阜大学、北海道大学、アラスカ大学、国立極地研究所
- 関連する研究課題
課題代表者
内田 昌男
- 地球システム領域
物質循環観測研究室 - 主幹研究員
- 博士(農学)
- 化学,地学,理学