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小型リチウムイオン電池の安全・安心な処理フローの追求 −カーボンニュートラルと資源循環の同時実現を目指して−(令和 6年度)
Toward Safe and Secure Processing Flow of Portable Lithium-Ion Batteries - Aiming at achieving carbon neutrality and resource recycling concurrently -

予算区分
東京都事業
研究課題コード
2426KZ001
開始/終了年度
2024~2026年
キーワード(日本語)
リチウムイオン電池
キーワード(英語)
資源循環

研究概要

私たちの日常生活を豊かで便利にする電子機器に欠かせないリチウムイオン電池は、カーボンニュートラル実現のための再生可能エネルギー導入や電動化への要望に対応して需要が急速に拡大しており、それに伴って廃棄量も急速な拡大が予測されている。しかし、その安全・安心な処理スキームはまだ確立されておらず、都民はどこへ捨てて良いか情報が十分でないほか、家庭ごみに混入した場合には適切に除去しなければ火災などの安全上の懸念がある。そこで本事業では、リチウムイオン電池等を都民が安心して捨てられる安全な回収システムの構築と、回収したリチウムイオン電池等を資源としてリサイクルする資源循環サプライチェーンの構築を提案する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

研究全体として、以下の内容を実施する。
1年目は、リチウムイオン電池等の回収・処理状況の調査、リチウムイオン電池等の処理技術の調査、及び資源循環サプライチェーン構築に向けた受け入れ先の現状調査を行う。
2年目は、1年目で明らかとなったリチウムイオン電池等の資源循環サプライチェーンを実現するために必要な高度技術を企業と共に開発し、具現化する。また、東京都と協力して課題解決に資する実証試験と調査を実施する。さらに、技術の安全性を確認する実証試験と調査を実施する。
3年目は、2年目に引き続き技術開発と実証試験を実施し、最適な資源循環サプライチェーンに対して課題となる点を抽出し、法整備やコスト補助の方向性を明らかにする。また、高度処理技術と資源循環サプライチェーンの効果をシステム評価により明らかにする。

今年度の研究概要

国環研分担課題として、リチウムイオン電池等の回収・処理状況の調査について、東京大学と協力して、自治体を中心に現状のリチウムイオン電池等の回収・処理状況を俯瞰してその課題を整理する。この整理をふまえて2年目以降の連携事業で課題解決のための検討を行う。

外部との連携

早稲田大学、東京大学、東京都市大学、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社

関連する研究課題

課題代表者

寺園 淳

  • 資源循環領域
  • 上級主席研究員
  • 博士(工学)
  • 工学
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担当者