- 予算区分
- COI-NEXT
- 研究課題コード
- 2432TZ001
- 開始/終了年度
- 2024~2032年
- キーワード(日本語)
- ネイチャーポジティブ,環境DNA,自動記録装置,モニタリング,予測モデリング
- キーワード(英語)
- nature positive,environmental DNA,autonomous recording units,monitoring,predictive modeling
研究概要
誰もが生物多様性の価値を認め、自然の恩恵を楽しみ、そして自然と社会が共に発展するための行動を誇りを持って選択できる社会(「人と自然が育み合うネイチャーポジティブ発展社会」)の実現をビジョンとして、3つの拠点ターゲット(自然の価値を見える化し持続的に高める、ネイチャーポジティブに向けてお金が流れる仕組みを作る、ネイチャーポジティブ発展社会を支える人を育てる)に関連した研究開発に取り組む。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
国立環境研究所は3つの課題(生物多様性観測手法の開発、生物多様性モデリング手法の開発、生物多様性評価手法の開発)を担当する。生物多様性観測手法の開発では、音響や映像の自動記録装置や環境DNA分析を活用した高効率・高精度な生物多様性観測手法を開発するとともに、民間企業等とも連携した観測体制を構築する。生物多様性モデリング手法の開発では、大規模生物多様性観測データに基づき、生物多様性や特定生物の空間分布・時間変動を高精度で推定する予測モデリング手法の開発に取り組む。生物多様性評価手法の開発では、大規模生物多様性情報に基づいた生態系の「よさ」の評価手法を開発するとともに、必要に応じて手法の標準化に取り組む。
今年度の研究概要
山岳地域における映像・音響記録に基づく生物種の出現、植生分布、生物季節のモニタリング手法の開発を進める。環境DNA観測網により得られた大規模データに基づき魚類種の出現を広域で予測する種分布モデルの構築を進める。生息地の保全や再生、管理などの効果測定のためのモニタリングデザインとデータ解析手法に関するレビューを行い、ネイチャーポジティブへの貢献を定量的に評価するための枠組みを検討する。
外部との連携
研究代表者:近藤倫生(東北大学)
共同研究機関:東北大学、海洋開発研究機構、東邦大学、北海道大学、NECソリューションイノベータ、日本電気、アミタホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、神奈川県環境科学センター、佐久、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合、東北緑化環境保全、日本生命保険、南三陸町