- 研究課題コード
- 2426CD012
- 開始/終了年度
- 2024~2026年
- キーワード(日本語)
- 汚染質動態,モデリング,曝露実験,残留性,生物蓄積
- キーワード(英語)
- pollutant behavior in environment,modeling,exposure experiment,persistence,bioaccumulation
研究概要
沿岸海域における底生食物連鎖は食物網への化学物質の入口として重要である。イオン性PFASsは環境残留性のイオン性化合物であり、環境中動態の情報が不足している。本研究ではPFAAs代替化合物のゴカイへの移行動力学を実験により新たに明らかにし、ベンチマーク法を適用し動力学パラメーターを基準化する。さらに、これら代替化合物を含むイオン性PFASsについて、膜透過性および分配特性またタンパク質結合性等から移行動力学を推定するモデルを提案する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
PFAAs代替化合物のゴカイへの移行動力学を曝露実験で調べる課題1、移行動力学に関係すると考えられる物性とタンパク質結合性とを計算化学で推算する課題2、動力学パラメーターと物性推算値等に基づき移行動力学の推定モデルを検討する課題3の構成で、3年計画で進める。課題1は東京農工大学、課題2は熊本県立大学と共同で行う。
今年度の研究概要
課題1についてはPFAAs代替化合物の分析法の検討と予備実験を行う。課題2については物性として膜透過性と膜−水分配比を計算化学的手法で推算する。課題3についてはゴカイ体内でのイオン性PFASsの結合、分配にかかる主要な生体分子の量や濃度を調査する。
外部との連携
熊本県立大学、東京農工大学
- 関連する研究課題
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