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ベトナムの廃棄物・排水処理由来の微細プラスチック/新興化学物質汚染とリスク評価(令和 6年度)
Contamination status and risk assessment of microplastics and emerging environmental chemicals derived from various wastes and industrial/domestic drainage in Vietnam

研究課題コード
2225CD005
開始/終了年度
2022~2025年
キーワード(日本語)
マイクロプラスチック,添加剤,マテリアルリサイクル,ベトナム
キーワード(英語)
microplastic,additive,material recycle,Vietnam

研究概要

本研究では、経済発展が著しいベトナムの首都ハノイおよびその近郊を対象に、廃棄物や排水の不適正処理で環境中への放出が予想されるマイクロプラスチック(MP)と有害化学物質の汚染実態と動態に関するデータを集積・解析し、環境改善や対策技術構築のための科学的基礎データを提示するとともに、現地研究者との共同研究を通してベトナムにおけるモニタリング体制の構築をサポートすることにある。とくに電気・電子機器廃棄物(e-waste)、使用済み自動車(ELV)、MPに含まれる難燃剤・可塑剤・酸化防止剤、そして生活・産業排水に混入している医薬品・日用品関連化学物質および環境変化体に着目し、多様な環境媒体に適用可能な網羅的スクリーニング分析法を構築することで、e-waste・ELV・MP処理従事者と水生生物の曝露実態を解明し、影響値との比較からリスクを評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

国環研は、ベトナムで実施されているプラスチックごみのマテリアルリサイクル施設からのマイクロプラスチック等の流出実態と環境リスク管理に関する研究を担当する。はじめに、現地研究者と共同して現地調査を実施し、リサイクル施設内外で関連試料を採取する。次に、採取試料について、材質分析や添加剤分析等の各種分析を実施して、リサイクル施設からのマイクロプラスチックや含有添加剤の環境流出実態を明らかにして、環境リスクについて考察を行うと共に管理のあり方を提案する。

今年度の研究概要

ベトナム・ハイフォンにあるリサイクル施設の排水や流入河川水のマイクロプラスチック測定を継続する。また、リサイクル施設内で採取した再生プラの添加剤分析等も継続する。必要に応じて、ベトナム・ハノイ科学大学の研究者と共同して現地調査を実施する。

外部との連携

愛媛大、ハノイ科学大学

関連する研究課題

課題代表者

鈴木 剛

  • 資源循環領域
    資源循環基盤技術研究室
  • 室長(研究)
  • 農学博士
  • 生化学,化学
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担当者