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新型タバコから発生する含窒素有機化合物と二次生成を伴う室内汚染の実態解明(令和 6年度)
Nitrogen organic compounds from new cigarettes and indoor pollution with secondary production.

研究課題コード
2424CD001
開始/終了年度
2024~2024年
キーワード(日本語)
新型たばこ,室内汚染,含窒素有機化合物
キーワード(英語)
new type tobacco,indoor pollution,nitrogen organic compound

研究概要

近年、新型たばこが普及してきてことで、新たな毒性物質の解析や実態調査が急務となってきている。我々は今も増え続ける新型たばこからの主流煙に含まれる様々な物質を、これまで培ってきた技術を生かして解析を行っている。一方、最近では新型たばこを室内で利用できる環境が増えてきたことで、室内における非喫煙者への新たな受動喫煙問題も生じている。しかしながら、新型たばこ煙の室内での挙動や運命、性質変化やメカニズム、従来のたばこ製品との違いなど基礎的情報が不足している。本研究では、実験室レベルだけでなく実際の環境調査も行いながらこれらの解析を試み、受動喫煙防止に貢献することを目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究では、窒素元素を含む有機化合物の室内での挙動に着目し、新型たばこから一次的に発生するガス成分およびエアロゾル成分について、既知および未知物質の分析を行う(課題1)。次に、一次発生ガスの二次反応によるエアロゾル粒子の生成と、一次エアロゾル成分の経時変化をチャンバー実験により調べることで、二次生成によるエアロゾル粒子や有害成分の生成機序と発生量を明らかにする(課題2)。更に、実際の喫煙環境下において、一次生成物質及び二次生成物質の分布を調べることで、受動喫煙の長期的な汚染や潜在的影響を明らかにする(課題3)。以上の実験により、新型たばこの受動喫煙環境の実態やヒトへの曝露状況、健康リスクの予測に繋がるデータを取得する。

今年度の研究概要

窒素元素を含む有機化合物の室内での挙動に着目し、新型たばこから一次的に発生するガス成分およびエアロゾル成分について、既知および未知物質の分析を行う。

外部との連携

研究代表者:戸次 加奈江・国立保健医療科学院・主任研究官
研究分担者:藤谷雄二・環境リスク健康領域・主幹研究員

関連する研究課題

課題代表者

藤谷 雄二

  • 環境リスク・健康領域
    統合化健康リスク研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 工学
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