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脆弱性を考慮した生態系影響の有害性評価と要因解析に関する研究(令和 6年度)
Research project on the ecological impact and factor analysis considering vulnerability

研究課題コード
2125AA112
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
生態影響,脆弱性,生活史
キーワード(英語)
ecological hazard,suceptibility,life cycle

研究概要

高感受性の種や生活史等の脆弱性を勘案した評価・予測手法による、化学物質やその他の環境要
因に起因する生態系影響の有害性評価と要因解析を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

脆弱性を勘案した評価・予測手法により、化学物質をはじめとする環境要因に起因する生態系影響の有害性評価と要因解析を実施する。具体的には、3 年目までにフィールドでの群集構造変化などの調査や記録に基づき、生態系への有害影響を確認し、現地でのかく乱要因(化学物質や環境要因)の抽出を目指す。また、実験室内での複合要因解析、かく乱要因によって影響を受けやすい生活史や種を評価する手法を開発する。5 年目までに、実験室内での評価や、フィールド調査の知見、数理・統計モデルにより、影響を受けやすい種や生活史等の脆弱性を勘案した生態系有害性の評価を行う。さらに、野外の群集構造変化を的確に表す、及び影響を受けやすい種や生活史を考慮した包括生態リスク指
標の開発に貢献する。

今年度の研究概要

人間活動に起因する化学物質やその他の環境要因に起因する生態系影響を把握するために、沿岸域における生物調査や採取した試料の有害性調査を引き続き実施し、その要因解析に取り組む。また、河川の水生生物の採集記録,及び河川水質を含む環境要因の計測値についての複数の広域データベースを統合して作成したデータセットを解析し,群集レベルでの化学物質の生態影響の評価を行う。その要因となり得る化学物質等の有害影響を解析するために、高感受性の種や生活史に着目した分子レベルないし個体レベルでの評価手法の確立や複数の化学物質による生態影響評価及び生態系影響評価のための新たな数理モデル開発に取り組む。

課題代表者

山本 裕史

  • 環境リスク・健康領域
  • 領域長
  • Ph.D.
  • 化学,生物学,土木工学
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