- 研究課題コード
- 2222BY004
- 開始/終了年度
- 2022~2022年
- キーワード(日本語)
- 農薬,生態有害性評価,リスク評価
- キーワード(英語)
- pesticide,ecological hazard assessment,risk assessment
研究概要
農薬取締法に基づき環境大臣が定める水域の生活環境動植物の被害防止に係る登録基準については、平成15年の農薬登録基準の改定以降、既登録農薬及び新たに登録申請がなされた農薬について個別に基準値(以下「水産基準」という。)を設定しているところである。新たに登録申請がなされた農薬や、平成15年以前に登録されている農薬のうち、水産基準値が未設定の農薬については、水産基準値を設定する必要があるほか、再評価の対象となっている農薬についても、既存の水産基準値を見直す必要がある。水産基準値の設定又は改定を行うに当たっては、水域の生活環境動植物に対する農薬の毒性をより実態に則したものとして評価するため、申請者から提出される水域の生活環境動植物の毒性試験成績(毒性データ)の他に、公表されている文献や研究報告書における毒性データを収集し、信頼性のあるデータは評価に活用することとしている。本業務では、国内外の文献及びデータベースから水域の生活環境動植物の毒性データを収集・整理して信頼性評価を行う。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
(1)水域の生活環境動植物の毒性データの収集等、(2)検討会用の評価書案等の作成/申請者への確認事項の整理、(3)検討会における評価書案を補足する資料の作成、(4)農薬登録基準の設定に係る検討会等への出席等
今年度の研究概要
(1)対象農薬(25成分程度)について評価書、および文献検索データベースを用いて毒性情報を収集し、一覧表にまとめ、さらに農薬取締法テストガイドラインとの整合性を吟味しつつ詳細な信頼性評価を実施する。(2)環境省が指定する25成分程度の農薬について評価資料案を作成する。評価資料には、各農薬の適用範囲、物理的・化学的性質、環境中予測濃度の計算、毒性試験、総合評価を含める。また、農薬の再評価に係る事前相談への対応について、資料を作成する。(3)水産基準は農薬ごとに設定されているが、毒性評価は必要に応じて、過去の議論、最新の科学的知見等に基づき行われる必要がある。そのため、過去の議論、最新の科学的知見等に基づき、評価書案を補足する資料を作成する。(4)水産検討会および中央環境審議会土壌農薬部会農薬小委員会に出席する。
- 関連する研究課題
- : 環境リスク・健康分野(イ政策対応研究)
課題代表者
大野 浩一
- 環境リスク・健康領域
環境リスク科学研究推進室 - 室長(研究)
担当者
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長尾 明子
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杉浦 智子
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兵頭 栄子
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松崎 加奈恵