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令和3年度難分解性・高濃縮性化学物質による高次捕食動物への毒性評価法に係る調査・検討業務(令和 3年度)
Study on assessment methods of toxicity to higher predators posed by hardly degradable and highly bioaccumulative chemicals

研究課題コード
2121BY109
開始/終了年度
2021~2021年
キーワード(日本語)
鳥類毒性,高次捕食動物,化学物質,生物濃縮性
キーワード(英語)
avian toxicity,higher predator,chemicals,bioaccumulation

研究概要

化審法では、難分解性かつ高蓄積性であり、人の健康を損なう、または高次捕食動物の生息・生育に支障を及ぼすおそれがあるものを第一種特定化学物質(一特)に指定することとされている。一特を被験物質とする、高次捕食動物に対する長期毒性の評価手法として鳥類テストガイドラインOECD TG206 「20週鳥類繁殖毒性試験」(20週試験)があり、我が国ではその予備的手法として6週試験が開発されてきた。しかし、6週試験の妥当性検証は十分ではなく、また20週試験を含め、高コストや時間がかかる等の技術的課題がある。本業務では現行試験の課題を整理し、新たな代替試験の可能性について検討する。加えて検討された試験法について検証のための試験を実施する。また、別業務で実施される6週試験について意見、助言、指導等と試験結果の検証を行うとともに、これまでの鳥類試験データの検証を行う。さらに、海外有識者に対し鳥類毒性試験の動向調査を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

(1)海外調査の実施
(2)高次捕食動物の毒性評価法開発の検討及び検証試験の実施
(3)試験検討業務の支援
(4)検討会の開催

今年度の研究概要

(1) 海外における高次捕食動物の鳥類に係る繁殖毒性試験について海外有識者からの聞き取り調査を行う。(2)高次捕食動物の鳥類に係る毒性試験については試験コストが高い、時間がかかる、スループットが低い等の問題点が指摘されている。そこで、現状の試験法の技術的課題を整理し、代替試験の可能性について検討し、検討された試験法について検証のための試験を実施する。試験法としては、ほ乳類にはない、卵を産むという鳥類の特性を生かした、鳥類の卵を活用した、卵内に化学物質を投与する試験法等の可能性について検討する。(3)別事業である試験検討業務において実施される6週試験について、専門的見地から助言を行う。6週試験の実施について、試験計画、エンドポイントに関し、検討会の専門家による意見、助言、指導を行い、さらに試験結果についての検証を行う。(4) 本業務の円滑な実施のために、専門家からなる検討会を設置し、年度内に2回程度開催する。

外部との連携

埼玉大学

関連する研究課題
  • 25567 : 環境リスク・健康分野(イ政策対応研究)
  • 25566 : 環境リスク・健康分野(ア先見的・先端的な基礎研究)

課題代表者

大野 浩一

  • 環境リスク・健康領域
    環境リスク科学研究推進室
  • 室長(研究)
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担当者

  • 川嶋 貴治環境リスク・健康領域
  • 小澤 ふじ子
  • 後藤 碧