- 研究課題コード
- 2121BY108
- 開始/終了年度
- 2021~2021年
- キーワード(日本語)
- 農薬,鳥類,リスク評価
- キーワード(英語)
- pesticide,avian species,risk assessment
研究概要
農薬取締法に基づき環境大臣が定める鳥類の被害防止に係る農薬登録基準については、令和2年4月1日以降に新たに登録申請される農薬について個別に基準値(以下、「鳥類基準値」という。)を設定することとされている。さらに、令和3年度からは、既登録農薬について最新の科学的知見に基づき再評価を行うこととされている。本業務では、先行して農薬の鳥類影響評価が導入されている欧米等における評価方法等を調査し、我が国で鳥類影響評価を行う上での課題の抽出及びその対応方法等を提案する。また、農薬登録申請があった農薬及び再評価対象農薬について、申請者等から提出された毒性データ及び国内外のデータベース等から収集した毒性データの信頼性を確認するとともに、環境省が設置し開催する令和3年度の農薬の登録基準の設定に係る検討会(以下、「鳥類検討会」という。)における検討用資料を作成することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
(1)諸外国における鳥類影響評価手法等に関する調査
(2)鳥類の毒性データの収集等
(3)鳥類検討会用の評価書案等の作成/申請者への確認事項の整理
(4)鳥類検討会における評価書案を補足する資料の作成
(5)再評価の事前相談に係る資料の作成
(6)鳥類検討会等への出席等
今年度の研究概要
(1)令和3年度以降3カ年の間に再評価の対象となる農薬(45 成分程度)について、先行して鳥類影響評価が実施されている欧米での評価方法や評価結果等の調査、整理を行い、我が国で鳥類影響評価を行う上で短期的に解決すべき課題を抽出し、対応方法等を提案する。
(2)鳥類検討会で審議対象となる農薬について評価書、および文献検索データベースを用いて毒性情報を収集し、一覧表にまとめ、さらに農薬取締法テストガイドライン、「鳥類の被害防止に係る農薬の評価ガイダンス」との整合性を吟味しつつ詳細な信頼性評価を実施する。
(3)鳥類検討会での審議に用いる農薬について評価書案を作成する。
(4)必要に応じて、評価書案を補足する資料を作成する。
(5)農薬の再評価の実施に当たり事前相談があった農薬に関して、毒性試験結果や鳥類予測ばく露等にかかる資料を作成する。
(6)環境省が別途実施する農薬登録基準の設定に係る検討会(3回程度)及び中央環境審議会土壌農薬部会農薬小委員会に出席する。
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