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令和3年度及び令和4年度化学物質の内分泌かく乱作用に関する第二段階生物試験(17β-エストラジオール)実施等業務(令和 3年度)
FY2021-2022 Tier 2 Testing for endocrine disrupting chemical (17β-estradiol)

研究課題コード
2122BY001
開始/終了年度
2021~2022年
キーワード(日本語)
メダカ,繁殖毒性試験,経世代影響
キーワード(英語)
Japanese medaka,Reproduction toxicity test,Transgenerational effect

研究概要

本業務は、環境省が平成22年11月に取りまとめた化学物質の内分泌かく乱作用に関する試験及び評価の考え方や枠組みに基づき、内分泌かく乱作用に関する評価等に必要なデータを集積するため、既に実施された試験管内試験及び第一段階生物試験の結果を踏まえて優先順位が高いと考えられる物質(17β-エストラジオール)について、第二段階生物試験であるMEOGRTを実施するものである。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

(1)試験対象物質のメダカ拡張一世代繁殖試験の実施
下記の試験対象物質について、MEOGRTを実施し、内分泌かく乱に関わるエンドポイントへの作用・影響の有無及びNOEC(最大無影響濃度)またはLOEC(最小影響濃度)等のデータ収集を行う。
ア)試験対象物質
試験対象物質は、17β-エストラジオールとする。
なお、試験対象物質の試薬については、十分に純度の高い試薬(おおむね95%以上)を、請負者が調達する。
イ)試験生物
試験生物種は、メダカ(Oryzias latipes)とし、試験には、試験実施施設で自家繁殖させた履歴が明らかで、かつ、十分に成熟している個体を用いること。
なお、試験に供するメダカ個体の週齢、体重等は、別紙「メダカを用いた魚類短期繁殖試験の条件」に準じる。
ウ)試験の方法及び条件等
試験の方法及び条件等は、OECD GUIDELINE FOR THE TESTING OF CHEMICALS No.240 Medaka Extended One Generation Reproduction Test (MEOGRT)(OECD TG240、2015年7月28日公表)に準拠する。条件等の概要は別紙のとおり。
この他、OECD TG240の詳細は、OECD(経済協力開発機構)のホームページ( http://www.oecd-ilibrary.org/environment/test-no-240-medaka-extended-one-generation-reproduction-test-meogrt_9789264242258-en )を参照する。
エ)エンドポイント
エンドポイントは、F0世代の産卵数、F1世代の成長、二次性徴、肝臓中ビテロジェニン濃度及び繁殖に係わるパラメータ(産卵数、受精卵数及び受精率)、生殖腺の観察、F2世代胚の死亡、孵化率等原則としてTG240に則る。
F1の繁殖に関わるパラメータについては、指定期間中、全ての試験容器について毎日測定する。F1の成長、二次性徴、肝臓中ビテロジェニン濃度及び生殖腺の観察については、TG240で指定された時期に測定する。なお、肝臓中ビテロジェニン濃度は、酵素免疫測定法(ELISA法)により測定を行い、定量下限1ng/mg(肝臓重量)を満たすものである。
オ)試験結果の算出及び統計解析
各種エンドポイントの解析は、それぞれTG240に記載された手法により行う。具体的には対照区と試験濃度区間の有意差検定を行い、NOEC及びLOEC等を求める。また、エンドポイントの測定結果及びその他の測定結果があればそれらを図表等に取りまとめる。
カ)試験の進捗及び結果報告について
令和3年度及び令和4年度の業務の内、初年度には予備試験及びF0世代まで終了させ、令和4年度にその結果を(2)の検討会1回目に中間報告し、は同検討会2回目で最終報告をする。
(2)MEOGRTの円滑な実施に向けた指導、支援等
「令和3年度及び令和4年度化学物質の内分泌かく乱作用に関する第二段階生物試験(プロピルパラベン)」を実施する機関に対し、試験の具体的な実施方法、試験結果の整理・解釈の方法等について技術的な指導、支援等を行う。
(3)MEOGRT実施に係る留意事項等の抽出
(1)及び(2)に係る業務の実施を通じて、MEOGRT実施において問題となる事項を抽出し、留意事項として整理するとともに、改善すべき事項については改善の方策を提案する。
(4)化学物質の内分泌かく乱作用に関連する委員会への報告
(1)により実施した試験の結果については、環境省が別途開催する検討班等の会議(令和4年度(10月から3月)web会議または東京都区内にて15名程度、半日、2回開催予定)に中間報告及び最終報告するため、環境省担当官の指示に従い資料を作成の上(A4、20頁程度、15部)、電子メール等で環境省担当官に提出する。また、請負者は同会議に出席し、必要に応じて資料に関する説明、質疑応答を行う。
(5)報告書の作成
(1)〜(4)の成果をとりまとめた報告書を作成する。
令和3年度はA4版、10頁程度、3部(カラー)
令和4年度はA4版、30頁程度、3部(カラー)

今年度の研究概要

被験物質である17β-エストラジオールについて分析手法を検討し、試験濃度設定を行う。
OECD TG240の親世代(F0)の採卵を行い、その各濃度区の各ペアごとの産卵数を計数し、報告する。

関連する研究課題

課題代表者

山本 裕史

  • 環境リスク・健康領域
  • 副領域長
  • Ph.D.
  • 化学,生物学,土木工学
portrait

担当者

  • 山岸 隆博環境リスク・健康領域
  • 渡部 春奈環境リスク・健康領域
  • 小塩 正朗
  • 八木 文乃
  • 新宅 洋子