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大気汚染予測に係る地方公共団体等への情報発信と数値シミュレーション支援(令和 3年度)
Dissemination of information and support for numerical simulations to local governments related to air pollution forecasting

研究課題コード
2125AW001
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
大気汚染予測,地方公共団体,シミュレーション支援,情報発信
キーワード(英語)
Air pollution forecast,Local public bodies,Support for simulations,Information transmission

研究概要

大気汚染予測システムVENUS(以下、VENUS)は2014年度以降環境省請負業務による予算的支援を受け開発が続けられている。また、推進費5-1903において2021年度まで開発が行われている大気汚染シミュレーション支援システム(以下、支援システム)は、シミュレーションに必要な排出量データを地域別、業種別、物質別に増減設定した上で自動作成できるなど、通常は困難な数値シミュレーションへの参入を容易にするツールである。
 本研究は、VENUSの計算結果に基づいて地方の大気汚染担当者が注意報等を発するかを判断する際に重要と考えられる追加情報や加工情報を発信するシステムを開発維持することと、数値モデルの最新版への対応等のための更新・維持やユーザーへの講習会・サポートも含めて支援システムを更新・維持することを二つの柱とし、環境省等の検討会における一貫した(異なる検討会で同じ計算設定を用いる等)数値的検討や地方自治体担当者の独自の情報発信や解析を強くサポートする。
 VENUSからの追加・加工情報としては、都道府県別の平均値やそこからの予測の確率やバラツキについての各種統計情報や、VENUSの予測計算の数値データ提供等が考えられる。前者データは注意報等の発令判断の重要な判断材料となり、また、後者データを用いれば、支援システムのサポートにより構築した自治体での計算環境を用いての自治体周辺での高解像度予測計算等も可能になることが期待される。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

大気汚染予測システムVENUSの計算結果に基づいて各地方自治体にとって重要な判断材料となるPMやオゾン等の濃度予測の加工情報など各種データを発信するシステムを開発維持する。また、環境省等の検討会での数値解析担当者や地方自治体担当者が数値シミュレーションを行う際に有力な支援ツールとなる大気汚染シミュレーション支援システム(推進費5-1903にて2021年度まで開発中)の維持管理、講習会およびサポート等を行う。
2022年度までに:大気汚染シミュレーション支援システムの利用を希望する地方自治体に向けた講習会を行い、それらの自治体をサポートし、数値シミュレーション実施体制がそれぞれ構築される。
2023年度までに:VENUSの予測情報に基づく地方自治体のための情報提供システムを完成させる。
2025年度までに:VENUSと支援システムを地方自治体が活用して独自発信を行う体制が整う。

今年度の研究概要

汚染シミュレーション支援システムの開発を行い、またシステムの講習会を実施する。

外部との連携

本研究は地方自治体の大気汚染担当者を念頭に、VENUSからの提供情報とシミュレーション支援システムの更新やサポートを行う。大気汚染担当者とII型共同研究(大気汚染)の参画者(特にモデル研究グループ参画者)との間に重複は考えられるが、本研究が地方自治体による現業的情報発信のサポートを主眼とするのに対し、II型共同研究が地方自治体自らによる数値シミュレーション研究の共同実施を行う点において、全く性質が異なる。

関連する研究課題
  • : 地域環境保全分野(イ政策対応研究)

課題代表者

菅田 誠治

  • 企画部
  • 次長
  • 博士 (理学)
  • 理学 ,地学
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担当者