- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1820CD007
- 開始/終了年度
- 2018~2020年
- キーワード(日本語)
- 環境学習,持続可能なライフスタイル,人間開発
- キーワード(英語)
- environmental learning,sustainable lifestyle,human development
研究概要
低炭素社会や循環型社会の本格的な構築のためには、ライフスタイル転換が求められるが、普及啓発や環境教育に係る既存施策は規範の活性化あるいは計画的な行動促進による漸進的なライフスタイル革新を進めるものとなっており、移住やプロシューマー化、社会活動参加、コミュニティビジネス起業等といった根本的なライフスタイル転換に踏み込んでいない。
本研究では、根本的なライフスタイル転換が外的要因からもたらされる価値観の転換、学習、暮らしや社会活動等での深い学びの積み重ねによる「自己の成長」プロセスと一体的にあると考え、その「自己の成長」プロセスモデルと「自己の成長」段階・類型の判定手法となるチェック項目について、環境・エネルギーに係る地域づくりを担うキーパーソンのライフストーリーに関する半構造化インタビュー調査とWEBモニターを用いたアンケート調査により構築・検証を行う。これを踏まえ、「自己の成長」の支援施策の考察までを行う。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:
全体計画
まず、既往研究をもとに、「自己の成長」プロセスモデル及び「自己の成長」段階・類型のチェック項目を設定する。次に、設定されたチェック項目を用いて、地域主導の再生可能エネルギーへの取組み等を担うキーパーソン10名程度に対し、ライフストーリーに関する半構造化インタビュー調査を行う。各個人の成長構造を把握したうえで、モデルとチェック項目の精緻化と修正を実施する。得られたモデルをもとに、WEBモニターへのアンケート調査を行い、変数間の相関分析や共分散構造分析によって「自己の成長」プロセスモデルの定量的な検証を行う。最後に、成長段階・類型に応じた転換学習を支援する行政施策のあり方、行政施策における「自己の成長」段階・類型のチェック項目の活用方法等を考察する。
今年度の研究概要
前年度までに構築した「自己の成長」プロセスの理論モデルを、自己成長上の大きな変化を行ったキーパーソン数名のライフストーリーに適用し、理論モデルの妥当性を考察するとともに、定量的な理論モデルの検証のため、アンケート調査による定量調査を実施する。その結果をふまえ、「自己の成長」の支援施策の考察を行う。
外部との連携
研究代表者 山陽学園大学 白井信雄教授。その他の研究参画機関 芝浦工業大学。
課題代表者
田崎 智宏
- 資源循環領域
資源循環社会システム研究室 - 室長(研究)
- 博士 (学術)
- システム工学,政策学,工学
担当者
-
森 朋子