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沖縄県における赤土流出削減効果に関する研究(平成 31年度)
Evaluating the effectiveness of red-soil runoff reduction in Okinawa Prefecture

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1820AH003
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
サンゴ礁,赤土
キーワード(英語)
coral reef,red soil

研究概要

サンゴ礁は、現在、地球規模のストレス(海水温上昇による白化、海洋酸性化による石灰化阻害など)と、地域規模のストレス(赤土等流入、水質汚濁など)により急激に衰退していることが指摘されており、対策が急務となっている。

沖縄県及び沖縄県衛生環境研究所は、20年以上にわたり赤土堆積量とサンゴ分布のモニタリングを行ってきた。また、平成25年には沖縄県赤土流出防止対策基本計画を定め、監視地域において環境保全目標を定め、赤土等流出・堆積の調査やモニタリングを行っている。こうしたモニタリングの成果をとりまとめ、歴史的な変遷を明らかにし、統計解析等を行うことにより、陸域からの赤土等流出削減目標や削減効果を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

平成30年度においては、これまでのモニタリングデータを収集し、データベース化を行い、統計解析等の解析方法を検討し試行する。沖縄県衛生環境研究所がデータ収集を行い、国立環境研究所と共同で統一データフォーマットを検討する。また、国立環境研究所は、これまで整備したサンゴ礁に関するデータベースを活用するとともに、サンゴ礁生態系保全行動計画のプラットフォーム及び気候変動適応情報プラットフォームとの連携を検討する。
平成31年度においては、両研究所が共同で、統計解析等により、赤土等流出・堆積とサンゴ分布の関係を明らかにし、陸域からの赤土等流出削減目標や削減効果を明らかにする。
平成32年度においては、初年度と次年度に得られた両研究所の結果を総合するとともに、新たな調査データを加えた解析を行い、沖縄県赤土流出防止対策基本計画の目標達成状況の確認及び対策内容の検討に貢献する。

今年度の研究概要

両研究所が共同で、統計解析等により、赤土等流出・堆積とサンゴ分布の関係を明らかにするためのデータベース整備を行った。

外部との連携

沖縄県衛生環境研究所との地環研I型共同研究

課題代表者

山野 博哉

  • 生物多様性領域
  • 上級主席研究員
  • 博士(理学)
  • 地理学,地学,理学
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担当者