- 予算区分
- BA 環境-推進費(委託費) 2-1802
- 研究課題コード
- 1820BA002
- 開始/終了年度
- 2018~2020年
- キーワード(日本語)
- メタン,安定炭素同位体,大気モニタリング,地上観測
- キーワード(英語)
- methane, stable carbon isotope, atmospheric monitoring, ground-based observation
研究概要
本研究は、GOSAT-2の最大の特徴である、多成分観測(メタン、CO、N2O)かつ気柱平均濃度及び鉛直濃度分布の同時・同視野観測を活かして、全球のメタン放出量推定の精緻化を目指す。これまで、シベリアや南アジアで実施してきたGOSATのメタンデータ解析とメタンの地上濃度及びフラックス観測の実績を踏まえ、全球でGOSAT-2と地上観測の複合利用によるメタン放出量推定を行う。地上観測データによるGOSAT-2データの検証手法の確立、GOSAT-2の全球3次元濃度分布データに基づいた大気輸送モデルの鉛直・水平輸送過程の評価、トップダウン手法によるメタン放出量推定における観測データのインパクトの評価及び推定結果の検証を通して、温室効果ガス排出インベントリ構築とその検証におけるGOSAT-2の有用性を示すことを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
南アジアでフラスコサンプリング観測を実施し、メタンとCO濃度ならびにメタン安定炭素同位体比の高精度計測を行う。観測データをもとに、南アジアのメタン発生源の特徴を解析する。また、各サブテーマと連携して、GOSAT-2及び大気輸送モデルのメタン及びCO濃度データを検証するためのデータを提供する。
今年度の研究概要
引き続き、南アジアのフラスコサンプリング観測を定期的に実施する。観測されたメタンとCOの濃度データを、GOSAT-2のSWIRバンドで得られた気柱平均濃度の包括的検証のために提供する。さらに、メタン安定炭素同位体比の観測データを活用し、当該地域のメタン発生源の特徴を解析する。
外部との連携
千葉大学(研究代表者)、奈良女子大学、海洋研究開発機構、東京学芸大学との共同研究。