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森林生態系における生物・環境モニタリング手法の活用(平成 31年度)
Application of methods for biological and environmental monitoring of forest ecosystem

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1921AH002
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
気候変動,森林衰退,大気汚染,モニタリング,生物多様性
キーワード(英語)
climate change,forest decline,air pollution,monitoring,biodiversity

研究概要

近年、各地の山地森林においてブナ等の樹木衰退現象が報告されており、長距離移流によるオゾン濃度上昇等の大気汚染や土壌の乾燥化による水分ストレスなど気候変動による環境変化、シカ食害や病虫害などが森林生態系・生物多様性に影響することが懸念されている。そこで、森林生態系の衰退/健全度を的確に評価し、その劣化の兆候を早期に把握し、迅速に対処するためには、長期的な継続モニタリングの実施と因果関係の把握が重要である。本研究では、これまでに開発してきた森林の衰退度を客観的に評価するためのモニタリング手法の普遍化、および、現地での問題点等の把握とそれに対応した手法の改善に加え、ドローンやIoT技術を活用する技術的知見を集積することにより、日本各地で衰退が懸念される山地森林生態系の評価と保全対策に資するため、生物・環境モニタリングの標準調査マニュアルを作成することを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究では、全国を広く網羅する観測調査のネットワーク構築整備を行うとともに、生物系モニタリング調査、環境系モニタリング調査、標準調査マニュアルの作成について、参加研究機関が共通調査を中心に可能な範囲で協力して実施する。森林衰退度に影響する各種環境要因についての統一調査手法の見直し、および内容拡充と整備をすすめる。また多くの自治体・機関の多様な研究者が参画可能な人的負荷が小さく統一的な調査手法の共有により、より安定したモニタリングネットワークを構築し、長期継続的なモニタリング調査を推進する。

今年度の研究概要

先行して実施してきた課題に引き続き関係機関のネットワーク化を推進し、各機関が選定する山地森林において共通調査および試行調査等を継続実施する。生物系長期継続モニタリングのための、植生関係共通調査(樹木の目視衰退度、葉のクロロフィル含有量等)と林床植生調査等を実施する。環境系モニタリングとしてオゾン等の大気汚染物質共通計測(パッシブサンプラー法等)、気象計測(大気温湿度等)計測を行う。これまでに集積された技術的知見に基づいて大気汚染物質の計測に関する手法・機材の改良をすすめる。地方自治体の進める生態系モニタリングに関する取り組みと連携して新たな観測拠点の整備を支援する。また、目視衰退度評価の相互評価や、森林衰退の群落スケールでの進行の把握の材料とするために、画像データや自動カメラ、ドローン等の活用をすすめ、データ共有体制を整備する。本年度はこれらの成果を纏め、以前より整備してきた「森林生態系の生物・環境モニタリング標準調査マニュアル」を更新する。

外部との連携

代表機関:新潟県保健環境科学研究所(家合浩明)
参画機関:北海道立総合研究機構環境科学研究センター(山口高志)、斜里町立知床博物館(内田暁友)、秋田県林業研究研修センター(和田覚)、静岡県環境衛生科学研究所(山口智久)、長野県環境保全研究所(栗林正俊)、富山県農林水産総合技術センター森林研究所(中島春樹)、福井県自然保護センター(國永知裕)、福岡県保健環境研究所(須田隆一・濱村研吾・石間妙子・中川修平)

課題代表者

高橋 善幸

  • 地球環境研究センター
    陸域モニタリング推進室
  • 主任研究員
  • 理学博士
  • 化学,地学,生物学
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担当者