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多元的アプローチの統合による多年生林床植物の生活史研究の新たな展開(平成 31年度)
Life history research of perennial forest floor plants by integration of multiple approaches

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1921CD002
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
多年生草本
キーワード(英語)
perennial plant

研究概要

成長に時間を要し、年齢の特定が難しい「多年生草本」では、「個体の消長」や「個体群動態」に関する詳細な情報が少ないのが現状である。本研究では、林床性多年生草本13種の個体追跡モニタリングデータを活用し、推移確率行列より、より信頼度の高い個体群動態モデルを構築する。それを背景として、各個体に対して得られた時空間的遺伝情報をオーバーレイし、遺伝子レベルの動態を明らかにする。本研究を通じて、林床植物の生活史研究において、「野外生態学」、「分子生物学」、「数理統計学」のアプローチを統合した新たな展開が確立される。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

個体の出生、成長、繁殖、死亡などに関する長期モニタリングデータ(15年〜30年以上)が整っている林床性多年生草本植物(13種:延べ100万個体以上)を対象とする。そして、野外生態学(繁殖生態学・個体群生態学)、分子生物学、数理統計学のアプローチを統合して植物の生活史を包括的に明らかにする。

今年度の研究概要

長期モニタリングデータおよび野外調査の結果をもとに繁殖率、死亡率、種子繁殖依存率、栄養繁殖依存率をパラメータに個体群の維持確率推定のための数理モデルを作成する。具体的には、(1)各個体(ジェネット)の推移確率行列モデルを構築し、メタ個体群モデルに広げることで集団レベルでのモデルを確立する。

外部との連携

本研究課題は、北海道大学の大原雅教授が研究代表者である、科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)「多元的アプローチの統合による多年生林床植物の生活史研究の新たな展開」の一環として行われる。

関連する研究課題

課題代表者

横溝 裕行

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (理学)
  • 生物学
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