- 予算区分
- NA 寄付
- 研究課題コード
- 1719NA001
- 開始/終了年度
- 2017~2019年
- キーワード(日本語)
- 鉄鋼,社会的価値,ライフサイクルアセスメント
- キーワード(英語)
- steel, social value, life cycle assessment
研究概要
鉄鋼材ならびにそれを提供する鉄鋼業における技術は、持続可能な社会に向けて必要不可欠な要素である。また、鉄鋼の技術等(要素)がもたらす社会への貢献先は、他の素材や他の産業と比較しても非常に幅広い。本研究では、鉄鋼材料の持つ機能や価値を、それらの社会との関わりを明確に再整理し、鉄鋼業における技術開発による効果が見える化できる革新的なLCAを確立することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
本研究は4つの研究項目からなる。鉄鋼材料の提供する社会的価値と材料の機能を定量する手法を、それぞれ(1)と(2)で開発し、鉄鋼材料を中心とした革新的LCAの枠組みを(3)で構築する。環境負荷の新しい尺度として、(4)でエクセルギーによる評価を検討する。それぞれの内容を以下に記す。
(1) 鉄鋼材、鉄鋼技術、鉄鋼業により創出される社会的価値を評価する枠組みの開発
(2) 鉄鋼材の機能を評価する手法の構築
(3) 製品の使用をサブシステムとした素材LCA手法の確立
(4) ライフサイクルエクセルギー消費
本プロジェクトは、「革新的LCAによる鉄鋼材料の社会的価値の見える化」研究会のメンバー全員が一丸となって実施するが、NIESでは主に(1)と(3)を担当する予定である。
今年度の研究概要
引き続き鉄鋼材、鉄鋼技術、鉄鋼業により創出される社会的価値を評価する枠組みの開発等に関する検討を進める。国際会議(SAM13など)等を通じて、成果の発信に努める。
外部との連携
日本鉄鋼協会 環境・エネルギー・社会工学部会「革新的LCAによる鉄鋼材料の社会的価値の見える化」
主査:醍醐一朗、東京大学
メンバー(提案時):醍醐市朗(東大)、小林能直(東工大)、松八重一代(東北大)、山末英嗣(立命館大)、中島謙一(国環研)、畑山博樹(産総研)、小野透(新日鐵住金)、渡壁史朗(JFEスチール)、北野新治(神戸製鋼) 、野口計(日新製鋼)、田中陽子(日鉄住金総研)ほか
備考
原則として3年度(H29-31年度)での実施。各年度ごとに寄附金は振り込まれる。
- 関連する研究課題
課題代表者
中島 謙一
- 資源循環領域
国際資源持続性研究室 - 上級主幹研究員
- 博士(工学)
- 工学,材料工学