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適応ポテンシャル・コスト見積もりおよび社会経済シナリオに関するメタ分析と統合評価モデルによる評価(平成 27年度)
Meta-analysis on potential costs of adaptations and socio-economic scenarios, and their quantitative assessment using integrated assessment model

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) S-10-4(4)
研究課題コード
1216BA003
開始/終了年度
2012~2016年
キーワード(日本語)
適応策,社会経済シナリオ,統合評価モデル,メタ分析
キーワード(英語)
adaptation, socio-economic scenario, integrated assessment model, meta-analysis

研究概要

本研究では、適応策を中心に知見をとりまとめ、統合評価モデルにおいて活用できるように既存文献等を整理、分析するとともに、国際的に議論されている社会経済シナリオを本戦略研究でも利用できるようにとりまとめ、統合評価モデルにより温暖化対策の評価について試算するものである。以下の3つのサブサブテーマからなる。
(1)統合評価モデルでの入力として活用可能な適応ポテンシャル・費用に関するメタ分析
(2)将来の社会経済シナリオの整理
(3)統合評価モデルによる適応策、緩和策の総合評価の試算

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

サブサブテーマ1では、適応ポテンシャル・費用の見積もりのメタ分析に資する対策技術の情報収集・整理を行う。収集した情報をもとに試行的なメタ分析を行い、作成したデータセットを各チーム、サブチームと共有する。毎年、既存文献について情報を追加するとともに、メタ分析についても結果を更新し、適応策について総括を行う。

サブサブテーマ2では、研究プロジェクト全体で共有する将来の社会経済シナリオを、国際的に検討されているSSP(共通社会経済シナリオ)の情報をもとに整理する。毎年、社会経済シナリオを更新し、他のテーマ、サブテーマへの情報提供を行うとともに、各テーマ、サブテーマからのフィードバックを受けて社会経済シナリオを改善する。

サブサブテーマ3では、適応ポテンシャル・費用や新たな緩和策を評価するために必要な世界を対象とした統合評価モデルの改良を行い、適応策の導入に関する分析、緩和策も含めた分析を行う。

今年度の研究概要

世界を対象とした統合評価モデルを用いて、S-10全体の戦略ケースの試算を行うとともに、温暖化影響や適応費用に関するとりまとめ結果を踏まえた緩和策導入の試算を行う。

外部との連携

本課題のテーマ代表は東京理科大森俊介教授であり、サブテーマは、本課題の他、上智大学、エネルギー総合工学研究所が代表を務めている。

備考

温暖化研究プログラムPJ3に関わる課題である。

課題代表者

増井 利彦

  • 社会システム領域
  • 領域長
  • 博士(工学)
  • システム工学,土木工学,経済学
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担当者