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メチル水銀の免疫機能へ及ぼす影響に関する研究(平成 26年度)
Effects of methylmercury to immune response.

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1416AQ002
開始/終了年度
2014~2016年
キーワード(日本語)
メチル水銀
キーワード(英語)
methylmercury

研究概要

従来、メチル水銀は強い神経毒性を有することが知られているが、免疫系もメチル水銀に対する感受性が高いことが報告されている。一方、水銀へ曝露された若年成人は、後年に糖尿病を発症するリスクが上昇する可能性が高いことが示され、水銀曝露による糖尿病などの疾患の発症・進展への影響が懸念される。加えて、II型糖尿病では、脂質・糖代謝異常に加え、免疫機能が低下することが知られているが、メチル水銀曝露が糖尿病の免疫機能にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていない。本研究では、II型糖尿病モデルマウス(KK/Ay)を用い、メチル水銀曝露が免疫機能に及ぼす影響について検討することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

II型糖尿病モデルマウス(KK/Ay)を用い、メチル水銀曝露が免疫機能に及ぼす影響について、対照マウス(C57/BL)との相違も含め検討することを目的とする。具体的には、胸腺、および脾臓におけるメチル水銀の影響を、病理組織学的、生化学的、分子生物学的手法を用いて評価する。

今年度の研究概要

II型糖尿病モデルマウス(KK/Ay)、および対照マウス(C57/BL)にメチル水銀を曝露し、胸腺、および脾臓の組織重量の変化や、水銀の蓄積量の相違等を検討する。

外部との連携

環境省国立水俣病総合研究センター

課題代表者

柳澤 利枝

  • 環境リスク・健康領域
    病態分子解析研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(医学)
  • 医学,生化学
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