ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

水銀同位体を用いた海底熱水鉱床の探査技術の開発(平成 25年度)
Development of exploration technology for seafloor hydrothermal ore deposits by Hg isotope variation

予算区分
MA 委託請負
研究課題コード
1213MA001
開始/終了年度
2012~2013年
キーワード(日本語)
水銀同位体,海底熱水鉱床,多重検出器型誘導結合プラズマ質量分析装置
キーワード(英語)
Mercury Isotope, Seafloor hydrothermal ore deposit, MC-ICP/MS

研究概要

四方を海に囲まれた我が国は、世界第6位の広さを誇る排他的経済水域を有する海洋国家であり、これらの海域には、海底熱水鉱床やコバルトリッチクラスト等の多様な海洋鉱物資源が存在しています。これらの海洋鉱物資源について商業化を図るためには、その資源量を正確に把握し、経済性評価を行うことが必要不可欠です。しかし、海洋鉱物資源の資源量を広域かつ効率的に探査するために必要な技術は必ずしも十分に確立されているとは言えず、さらなる技術開発が求められている。そこで本研究では熱水噴出孔から排出される水銀に着目し、深海底調査船に開発中の水銀センサーを搭載して水銀濃度異常海水域を特定し、この海域の海底堆積物や硫化物の微量成分分析や鉱物組成分析、水銀同位体分析の結果から海底熱水鉱床の有無や海底熱水鉱床の規模や品位を予測する技術の開発を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

活動中の海底熱水地帯の鉱石、底泥、深海生物中の水銀同位体比組成を明らかにする。そして海底熱水地帯と非熱水地帯における水銀同位体組成の相違を明らかにして、水銀同位体比から海底熱水鉱床の有無や海底熱水鉱床の規模や品位を予測する技術の開発を目指している。

今年度の研究概要

今年度は沖縄トラフ海域で潜航調査を実施する。そこで鉱石、底泥、そして深海生物を採集し、水銀同位体組成を明らかにする。

外部との連携

共同研究機関:富山大学、鹿児島大学、海洋研究開発機構、九州大学

課題代表者

武内 章記

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 主任研究員
  • Ph.D
  • 地学,化学
portrait