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水田農薬を対象とした排出推定モデルの検証とモデル向上に資する調査研究(平成 24年度)
Survey study for validation and improvement of emission estimation model for pesticides of paddy fields

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1112AH001
開始/終了年度
2011~2012年
キーワード(日本語)
水田農薬,一斉分析,変動予測,モデル検証,河川調査
キーワード(英語)
pesticides for paddy fields, simultaneous analysis, variation prediction, model validation, river survey

研究概要

多くの化学物質のリスク評価が様々な形で進められている。リスク評価で必要となる曝露評価では、より正確に把握するために、日本全土において環境中の化学物質を把握する必要がある。PRTR制度において、製造輸入量等の把握をしている物質の中で農薬は大きな割合を占めており、環境中の農薬の時間的、空間的な濃度変動を把握することは重要な課題である。農薬の時空間変動を把握するにはモデルの活用が現実的な方法であり、実測による検証を踏まえたモデル性能の向上が必要である。
本研究では、開発中の水田農薬についての排出推定モデルについて、その予測の信頼性の検証のために、日本各地で河川水調査を実施する。また、各地の実情を把握することにより、モデル性能の向上を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究では、日本各地での河川調査を実施し、水田農薬の排出推定モデルの予測信頼性の検証を実施し、モデルの改善を進める。モデル検証をするために調査対象河川を選定する。選定する際には、各サンプリング地点を担当する研究者の意見も踏まえ確定する。二週間に一度程度の頻度で長期間サンプリングを実施し、河川中農薬の定量および実態把握を進める。また、特定期間の集中サンプリングを実施し、特に変動の大きな農薬群の挙動を把握する。また、モデルを構築する上で、環境中濃度変動に影響を及ぼす可能性のある因子を解析し、モデルの改善に資する調査も合わせて実施する。

今年度の研究概要

今年度は、全国7地点の定期的な河川水サンプリングを継続させ、7月から8月の2ヶ月間に集中的な高頻度モニタリングを実施し、30〜40程度の農薬を対象に、河川中の残留農薬の実態把握を進める。また、引き続き排出推定モデルの開発を進めて、モデル予測精度の検証を行う。

外部との連携

宮城県保健環境センター、静岡県衛生環境研究所、鹿児島県環境保健センター、新潟薬科大学、徳島大学

備考

化学物質リスク管理の戦略的アプローチに関する研究

課題代表者

今泉 圭隆

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 工学,土木工学,コンピュータ科学
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担当者