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化学物質及び放射性物質曝露に対する長鎖ノンコーディングRNAの新機能の解明(平成 24年度)
Exporling of environmental responsiveness of lincRNA for chemicals and raioactive substances

予算区分
AN 新発想
研究課題コード
1212AN004
開始/終了年度
2012~2012年
キーワード(日本語)
lincRNA,細胞応答
キーワード(英語)
lincRNA, cell responses

研究概要

長鎖ノンコーディングRNA(lincRNA)の化学物質応答性、放射線応答性について培養細胞、特に幹細胞を用いて発現動態を指標に調べる。 さらに、それらの機能を分子生物学的に明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

1.化学物質応答性lincRNA、放射線応答性lincRNAの探索
既報や公的データベースを基に選択したlincRNA対応プローブ8000種を搭載しているカスタムマイクロアレイを作成し、ヒト及びマウス幹細胞を用いて化学物質依存的あるいは放射性物質依存的なlincRNA発現の変動を調べる。検討対象とする化学物質は、セシウム、水酸化PCB、ビスフェノール、フマギリンなどを想定している。報告されている細胞死LD50値の10000分の1濃度からスタートして5濃度の曝露を実施する。また、原発事故以来大きな社会的問題になっている放射性セシウムについても化学物質と比較して、lincRNAの発現変動が増幅するかどうかを調べる。
2.lincRNAの発現変動の特異性検討1:多能性維持・分化への影響(発生毒性)
上記以外の様々な環境汚染化学物質に対して、上記研究で同定したlincRNAの発現変動の有無を調べ、特定の化学物質に対して特異的に発現変動するlincRNAのサブセットを同定する。また、同定したlincRNA機能を分子レベルで詳細に解析する。
3.lincRNAの発現変動の特異性検討2:発癌性への影響 選定lincRNAノックダウンを施した細胞と、正常細胞のそれぞれに被検物質を曝露した後に形質転換誘導及び細胞増殖性の検討を行い、発癌性への影響を評価する。これにより、lincRNAが発癌毒性に果たす役割を明らかにする。

今年度の研究概要

1.化学物質応答性lincRNA、放射線応答性lincRNAの探索
既報や公的データベースを基に選択したlincRNA対応プローブ8000種を搭載しているカスタムマイクロアレイを作成し、ヒト及びマウス幹細胞を用いて化学物質依存的あるいは放射性物質依存的なlincRNA発現の変動を調べる。検討対象とする化学物質は、セシウム、水酸化PCB、ビスフェノール、フマギリンなどを想定している。報告されている細胞死LD50値の10000分の1濃度からスタートして5濃度の曝露を実施する。また、原発事故以来大きな社会的問題になっている放射性セシウムについても化学物質と比較して、lincRNAの発現変動が増幅するかどうかを調べる。
2.lincRNAの発現変動の特異性検討1:多能性維持・分化への影響(発生毒性)
上記以外の様々な環境汚染化学物質に対して、上記研究で同定したlincRNAの発現変動の有無を調べ、特定の化学物質に対して特異的に発現変動するlincRNAのサブセットを同定する。また、同定したlincRNA機能を分子レベルで詳細に解析する。
3.lincRNAの発現変動の特異性検討2:発癌性への影響 選定lincRNAノックダウンを施した細胞と、正常細胞のそれぞれに被検物質を曝露した後に形質転換誘導及び細胞増殖性の検討を行い、発癌性への影響を評価する。これにより、lincRNAが発癌毒性に果たす役割を明らかにする。

外部との連携

東京大学アイソトープ総合センター秋光信佳准教授との共同研究で実施する。

備考

本研究は、東京大学アイソトープ総合研究センター 秋光信佳 准教授との共同研究で実施した。

課題代表者

曽根 秀子