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タワー観測ネットワークを利用したシベリアにおけるCO2とCH4収支の推定(平成 23年度)
Estimation of CO2 and CH4 fluxes in Siberia using a tower observation network.

予算区分
BB 環境-地球一括
研究課題コード
0711BB569
開始/終了年度
2007~2011年
キーワード(日本語)
二酸化炭素,メタン,シベリア,タワー観測
キーワード(英語)
carbon dioxide, methane, Siberia, tower observation

研究概要

本研究では世界の観測空白域の1つであり、今後の気候変動に対して脆弱であると危惧されているシベリア域において、タワー観測ネットワーク用いてトップダウンアプローチによる亜大陸規模のCO2とメタン(CH4)の収支分布とその年々変動を推定することが目的である。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究では地球環境研究総合推進費による研究で18年度までに構築されたシベリア域における7ヶ所のタワーによる観測ネットワークを用いたCO2濃度およびCH4濃度の連続観測と、そのうちの1ヶ所のタワー上空において地球一括課題で推進してきた小型航空機による定期的なCO2濃度鉛直分布観測を継続して行い、高密度で高時間分解能、かつ高い精度のデータを長期的に取得する。これらのデータをインバースモデル(大気輸送モデルを用いて作った行列を使って逆行列計算する方法)に代入してCO2とCH4の収支計算を行う。本研究は5年間の観測継続を目指し、少なくとも1サイクルのエルニーニョ・ラニーニャに伴う気候変動に対する、シベリア域の陸上生態系によるCO2吸収・放出量およびCH4放出量の応答を明らかにすることを目標とする。

今年度の研究概要

引き続き西シベリア8ヶ所、東シベリア1ヶ所の合計9ヶ所のタワーサイトにおいて大気中CO2濃度とCH4濃度を連続観測する。観測で得られたCO2濃度とCH4濃度の変動についてモデル計算との比較をさらに進める。インバースモデルを用いてシベリア域におけるCO2フラックスの地域的な分布とその年々変動を明らかにする。

課題代表者

町田 敏暢

  • 地球システム領域
    大気・海洋モニタリング推進室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 理学 ,地学,物理学
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担当者