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ニコチン及びメントールがうつ症状に及ぼす効果に関する神経薬理学的研究(平成 23年度)
Neuropharmacological study for effects of nicotine and menthol on depression symptom

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
0911KZ002
開始/終了年度
2009~2011年
キーワード(日本語)
うつ病,喫煙,ニコチン,メントール,行動薬理学,神経伝達物質
キーワード(英語)
depression, smoking, nicotine, menthol, behavioral pharmacology, neurotransmitters

研究概要

近年の生活環境の悪化と関連してうつ病が増えつつある。一般人口に比べうつ病患者に喫煙率が高く、また重度の喫煙者の多いこと知られている。しかし、その理由は明らかではない。タバコ煙には様々な化学物質が含まれているが、ニコチンには中枢作用があり喫煙行動を維持する原因である。加えて、主な添加プレーバーであるメントールにも中枢作用のあることが近年明らかとなった。これら中枢作用のあるタバコ煙成分がうつ症状を変化させることがうつ病患者が喫煙を好む理由である可能性が考えられた。そこで、本研究ではニコチンとメントールがうつ症状に及ぼす効果について検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

薬物がうつ症状に及ぼす効果を検討する方法として、尾懸垂試験を用い、マウスで検討する。陽性対照として各種抗うつ薬を検討し、次いでニコチンとメントールの単独効果を検討する。急性効果と慢性効果に付いて検討する。さらに併用効果について、急性及び慢性影響を検討する。神経化学的検討はマイクロダイアリシス法を用いて行う。ドパミン、ノルアドレナリン、セロトニンとそれらの代謝物について測定する。行動試験と同様にニコチン、メントールの単独効果、併用効果について、急性投与、慢性投与の場合について検討する。

今年度の研究概要

メントールによる脳内c-Fos発現について定量的な検討を行う。標的候補分子への結合能についてより詳細な検討を行う。尾懸垂試験によりニコチンとメントールの急性効果についても同様に検討する。ニコチンあるいはメントールが神経伝達物質に及ぼす効果をマイクロダイアリシス法により検討する。

課題代表者

梅津 豊司

  • 環境リスク・健康領域
  • シニア研究員
  • 医学博士
  • 医学,薬学,生理学
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