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試験評価・モニタリング手法の高度化・体系化(平成 22年度)
Development of comprehensive testing methods of hazardous substances in products, waste, and secondary materials to evaluate environmental impacts

予算区分
AB 循環センター
研究課題コード
0610AB447
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
残留性化学物質,残留性有機化学物質,廃棄物,循環資源,製品,試験法,簡易法
キーワード(英語)
PERSISTENT HAZARDOUS SUBSTANCE, PERSISTENT ORGANIC POLLUTANT, WASTE, CYCLING RESOUCES, PRODUCT, TESTING METHOD, SIMPLIFIED METHOD

研究概要

循環資源・廃棄物を対象として、有害物質の挙動把握、簡易測定技術の最適化、処理プロセスからの事故の未然防止等の各種目的に応じた試験分析方法の整理、開発を進め、標準規格化、包括的な適用プログラムとして、試験評価・モニタリング手法の高度化・体系化を図る。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

平成18〜19年度 複合素材・混合系試料中の次期POPs候補物質等の分析法を確立。ダイオキシン類のバイオアッセイの精度管理手法及び新規エンドポイントのバイオアッセイ手法の検討。残留性有害物質(PHS)の各種媒体のデータ取得・評価。

平成20〜21年度 複合素材・混合系試料中の次期POPs候補物質等のデータ集積及び分析方法の最適化。各種媒体のPHS分析データの集積・評価。循環廃棄過程で適用しうる簡易法の検討。ダイオキシン類のバイオアッセイの各種媒体への適用性検討。

平成22年度 PHS等の簡易分析法確立、現場適用可能なモニタリング手法提示。複雑素材・混合系試料(製品)中の化学物質の相互補完分析手法の確立。ダイオキシン類の公定法アッセイの適切な運用方法を総括提示。新規アッセイの確立、簡易包括毒性評価システムとして提示。

今年度の研究概要

 POPsとして追加規制された有機フッ素化合物のPFOS及び関連物質について、エッセンシャルユースを含む廃棄物処理過程(焼却)における発生・分解挙動を把握し、それらの制御方策を整理する。また、ダイオキシン類やPCBのバイオアッセイについて、簡易定量法の用途のみならず、規制値を超過しているかどうかを判断するスクリーニング法適用に向けた方法論を、低濃度PCB汚染油のバイオアッセイによるスクリーニング適用をケーススタディとして検討を進める。スクリーニングに適用可能な波長分散型蛍光X線装置を用いて基板類や製鋼スラグ等の廃棄物や副産物中の分析を行い、湿式分解−ICP-MS法等の化学分析法との比較データを蓄積し、精度確認を行う。

課題代表者

倉持 秀敏

  • 資源循環領域
  • 副領域長
  • 博士(工学)
  • 化学工学,化学,工学
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担当者