環境化学物質の転写因子機能への影響を介した作用メカニズム（平成 22年度）
Studies on the mechanism of transcription factor dependent effects of environmental chemicals

研究概要

種々の環境化学物質が転写因子や核内受容体に作用して遺伝子の転写を変化させ、生体に悪影響を及ぼすことが報告されている。本研究では、ダイオキシンや無機ヒ素を中心とした環境化学物質の転写因子依存的な作用メカニズムの検討を行う。

研究の性格

• 主たるもの：基礎科学研究
• 従たるもの：

全体計画

環境化学物質の転写因子への影響を介した作用メカニズムについて、細胞・臓器特異的な影響経路を明らかにする。

今年度の研究概要

ダイオキシンによる毒性発現とAhR依存的な遺伝子発現はよく対応し、CYP1A1をはじめとするAhR依存的な遺伝子発現調節には臓器特異性が存在する。これまで、ダイオキシンを投与した肝臓と脾臓のCYP1A1遺伝子発現調節メカニズムについて検討をおこなってきた。今年度は、ダイオキシン再投与の系においても、CYP1A1誘導に臓器特異性が存在するか否かを検討する。臓器特異性が存在する場合はそのメカニズムについて検討する。