- 予算区分
- BA 環境-地球推進 RF-082
- 研究課題コード
- 0809BA001
- 開始/終了年度
- 2008~2009年
- キーワード(日本語)
- 地球温暖化,サンゴ,日本沿岸
- キーワード(英語)
- global warming, coral, Japan coasts
研究概要
造礁サンゴの分布の北限域にあたる日本から韓国にかけて、緯度方向の水温勾配を考慮して調査地点を設定し、造礁サンゴの分布様式を明らかにする。その上で、代表的な地点を選定して群集構造を記載し、環境要因との関係を明らかにする。同時に、年輪解析が可能なサンゴをサンプリングし、サンゴ骨格の成長量や密度の違い、骨格に含まれる安定同位体比・微量金属と環境要因との関係を明らかにする。以上により、現在までの水温上昇と海洋酸性化の実態を明らかにし、それらがサンゴ群集と群体に与える影響を評価する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
平成20年度においては、調査候補地点周辺でのサンゴ分布を現地調査とともに空中写真・衛星画像等を用いて明らかにする。分布データを環境庁の自然環境保全基礎調査で得られた分布データとともにデータベース化し、データベースのプロトタイプを設計する。
平成21年度(研究終了時)は、上記のデータベースを用いて長期被度変化を解析するとともに、サブテーマ1と2の結果を統合する。作成されたデータベースは、沿岸域の他の生態系への影響評価の基礎データ及び今後の追跡調査のために公開する。
今年度の研究概要
データベースに基づき、温暖化に伴うサンゴ種の変化を明らかにする。
備考
研究代表者:渡邊 剛(北海道大学)
課題代表者
山野 博哉
- 生物多様性領域
- 上級主席研究員
- 博士(理学)
- 地理学,地学,理学