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水・物質・エネルギー統合解析によるアジア拠点都市の自然共生型技術・政策シナリオの設計・評価システム(平成 20年度)
Integrative Environmental Planning and Evaluation System to Design Environmental Policy and Technology Scenarios for Asian Metropolitan Cities

予算区分
BD 環境-環境技術
研究課題コード
0709BD452
開始/終了年度
2007~2009年
キーワード(日本語)
自然共生,水・物質・エネルギー統合解析,技術・政策シナリオ,循環経済
キーワード(英語)
Natural Symbosis, Integrative Assessment of Water, Resource and Energy, Technology and Policy Scenarios, Circular Economy

研究概要

東アジアの拠点都市において都市・産業システムの代替的な技術・政策シナリオを定量的なインベントリと、統合的な環境フラックス解析システムの構築することで、地域環境保全力を高める都市・産業の設計を可能にする。集計的に環境負荷集計的に評価するアプローチではなく、「環境フラックス」の空間分布と時間変化を定量的に算定するシステムによって、産業拠点を軸とする都市活動との水・物質・エネルギーの共生的利用システムの構築と、水系循環と熱需給の都市環境インフラの形成を中核的な技術・政策とする自然共生型の都市戦略の構築システムを形成する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

東アジアの拠点都市において都市・産業システムの代替的な技術・政策シナリオを定量的なインベントリと、統合的な環境フラックス解析システムの構築することで、地域環境保全力を高める都市・産業の設計を可能にする。集計的に環境負荷集計的に評価するアプローチではなく、「環境フラックス」の空間分布と時間変化を定量的に算定するシステムによって、産業拠点を軸とする都市活動との水・物質・エネルギーの共生的利用システムの構築と、水系循環と熱需給の都市環境インフラの形成を中核的な技術・政策とする自然共生型の都市戦略の構築システムを形成する。産業構造の循環型への転換、産業活動を都市の代謝基盤として活用する産業共生の社会システムおよび都市環境基盤の技術インベントリとの組み合わせにより、拠点都市とその周辺圏域への影響を定量的に算定する統合型アスメントシステムを開発する。あわせて、対象拠点都市の行政官や研究者らとの連携による国際ワークショップを通して、東アジア拠点都市の自然共生の政策ガイドラインの構築に資する。

今年度の研究概要

中国遼寧省の瀋陽市と大連市との連携研究を進めて、各都市の都市環境政策の優先順位に応じて、水・物質・エネルギー統合型モデルの適用による政策の設計と評価の構築および連携研究を進める。
第一に、遼寧省大連市について大連理工大学との連携研究を進め、限定的な地域環境情報を活用してNICE−URBANモデルを用いた将来の水資源シミュレーションを行ない、将来シナリオの下での将来の水資源利用可能量の推定、排水処理技術、処理水再生技術、資源循環型産業システムなどの技術の限界的効果と統合的な持続可能シナリオの設計と評価を行う。
第二に、大連市の廃棄物発生の統計情報と衛星情報を統合することによって資源循環情報のGISデータベースを構築することによって、資源循環技術の空間適合性の評価と、環境改善効果の算定を行う。
第三に遼寧省環境科学院との連携で、衛星情報と現地モニタリング情報、統計情報による統合的な流域環境データベースの構築、NICE-URBANモデルを活用した流域の物理的なアセスメントモデルの形成、および、持続可能な社会形成に向けて、低資源、低炭素社会へ結び付く取り組みを提案研究に着手する。

備考

分担研究者としてIGES,慶應大学

課題代表者

藤田 壮

担当者