- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0808AE004
- 開始/終了年度
- 2008~2008年
- キーワード(日本語)
- 生態系,コンピュータシミュレーション,融合,絶滅
- キーワード(英語)
- ecosystem, computer simulation, fusion, extinction
研究概要
生物の進化を導入した生態系モデルの近年の発達により、大規模で複雑、かつ比較的実際の生態系に近い形状をもつ仮想生態系の構築も可能になってきている。このようなモデルを利用した操作実験を行うことにより、環境撹乱に対する生態系の応答様式を明らかにしていくことが今後の課題となる。昨年度までに、コンピュータの中に二つの生物群集が同時に進化するシミュレーションモデルの開発に成功した。今年度は二つの生物群集を融合させ、それによって生物群集全体にどのような影響が起こるのかを解析することを目標とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
生態系モデルを用いたコンピュータシミュレーションを行い、様々な種類の環境撹乱に対する生態系の応答様式を明らかにすることを目的とする。同時に、生物間相互作用の構築方法、個体群動態プロセスの記述方法に注目しながらモデルの改良を行い、実際の生態系の形状、多様性変動プロセスをよりよく再現できるようにする。また、複雑な空間構造、生物の移動をモデルに導入し、現実の世界に即した操作実験が行えるようなモデルの改良も行っていく。
今年度の研究概要
二つの生態系を融合させるシミュレーションを行い、どのような生態系が融合したときに規模の大きな絶滅が起こりやすいのかを明らかにする。具体的には、同じ条件で成立した生態系、進化した時間の長さが違う生態系、生産量が違う生態系、撹乱の頻度が違う生態系、外部と隔絶されて進化した生態系など、様々な組み合わせで生態系の融合を行う。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動
課題代表者
吉田 勝彦
- 生物多様性領域
生物多様性保全計画研究室 - 主幹研究員
- 博士 (理学)
- 生物学,地学,コンピュータ科学