- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0608CD327
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- 残留性化学物質,有機臭素系難燃剤,フローモデル
- キーワード(英語)
- PERSISTENT TOXIC CHEMICALS, BROMINATED FLAME RETARDANTS, FLOW MODEL
研究概要
循環型社会における残留性化学物質の制御に向け、政策的に応用可能な社会循環と環境移動を統合した循環系モデルを構築することを目指す。分担テーマとして、製造・加工・リサイクル施設等を中心とした残留性化学物質の大気沈降分析に加え、特に有機臭素系難燃剤(BFRs)については、室内環境(ハウスダスト等)からの排出・分解変換パラメータ等の取得を行い、社会循環モデルとの統合に向けて重要な排出インベントリを整備・検証し、環境移動/動態モデルにも反映させる。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
全体として、臭素系難燃剤フローモデルのパラメータ取得を行う。1)廃家電製品等の破砕、圧縮、リサイクル関連施設の環境排出パラメータの追加・拡充取得を行う。2)室内曝露において摂取されるBFRsの構成とその摂取量推定及び寄与源究明に資する室内環境排出パラメータの取得を行う。3)BFRsの分解変換パラメータの取得を行う。
今年度の研究概要
臭素系難燃剤フローモデルのパラメーター、特に室内曝露において摂取されるBFRsの構成とその摂取量推定及び寄与源解明に資する室内環境排出パラメーターの取得を行う。1)難燃剤使用製品の一般利用に基づく排出係数の推定を行うため、既存文献の調査、整理を行う。また、ハウスダスト等の既調査データとの関係を整理する。2)生活環境におけるハウスダスト等の採取、分析により、室内曝露において摂取されるBFRsの構成とその摂取量推定及び寄与源究明に資する室内環境排出パラメーターを取得する。3)環境(非意図的)変換性を見越して包括的に有機臭素化合物の挙動を把握するため、特に国内主要難燃剤の10臭素化ジフェニルエーテル(DeBDE)について、分解変換パラメーターの取得を試みる。
備考
研究代表者:京都大学 酒井伸一
分担研究者:平井康宏、浅利美鈴