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リモートセンシングによる絶滅危惧種イトウ(Hucho perryi)の産卵個体検出(平成 18年度)
Identification of spawning Sakhalin taimen (Hucho perryi) using remote sensing

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
0506AF934
開始/終了年度
2005~2006年
キーワード(日本語)
イトウ,絶滅危惧種,リモートセンシング
キーワード(英語)
SAKHALIN TAIMEN, ENDANGERED SPECIES, REMOTE SENSING

研究概要

環境省によって絶滅危惧IB類に指定されているイトウは日本で最大の淡水魚類である。しかし、その生態や生息分布の理解は十分ではなく、そのことも彼らの生息環境の破壊に拍車をかけている。本研究では産卵期のオスのイトウの概観的特長(頭部を除いて鮮やかな紅色の婚姻色に染まる)に着目し、そのスペクトル情報をもとに高解像度リモートセンシング(RS)から産卵個体(産卵場所)を検出、特定することが目的である。希少生物保全への貢献のみならず、RSの生態学分野への応用技術開発、とくに水生生物をRSにより検出する技術を進展させることも目的である。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

北海道北部の小河川において、1)イトウの産卵個体検出に必要なRS技術(センサ、プラットフォーム、撮影技術)の検証、2)その時の検出精度の定量化、3)イトウ産卵場の分布を地上からも明らかにする。また航空写真のみならず、衛星搭載の高解像度画像による生物検出技術の開発を進めることで、空間スケールを拡大(北海道全域)し、イトウの分布特定を行う。さらにイトウ以外の(希少)野生生物へもこの技術を応用できるかどうかを検討する。

今年度の研究概要

上の全体計画の中で、1)から3)に該当する部分

備考

亀山哲(流域圏環境管理研究プロジェクト)・小熊宏之(地球環境研究センター)・松永恒雄(社会環境システム研究領域)

関連する研究課題
  • : 中核P3 流域生態系における環境影響評価手法の開発

課題代表者

福島 路生

  • 生物多様性領域
    生態系機能評価研究室
  • 主幹研究員
  • 水産学博士
  • 水産学,農学,生物学
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担当者