- 予算区分
- BE 環境-廃棄物処理
- 研究課題コード
- 0505BE968
- 開始/終了年度
- 2005~2005年
- キーワード(日本語)
- アジア, 資源循環, 輸出, マテリアルフロー, 指標
- キーワード(英語)
- ASIA, MATERIAL CYCLE, EXPORT, MATERIAL FLOWS, INDICATOR
研究概要
越境移動する循環資源のリサイクルについて現状理解や課題把握は概ね進んできた。しかしながら、各国の制度変化が激しい上、経済動向などが予測困難であるため、現状理解と対応は定性的・後追いとならざるを得なかった。また、E-wasteをはじめ越境移動に関連するマテリアルフローや環境負荷に関する情報もまだ十分ではない。そこで本研究では、主要な材料のマテリアルフローについて可能な限り定量的な情報を収集し、将来の変動要因にも対応したモデル構築とシナリオ解析を含むマテリアルフロー分析と指標化を行う。また、各国のリサイクル制度や背景を分析し、輸出入の要因を明らかにする。これによって、日本とアジア諸国の資源循環のあり方の検討に向けた、わかりやすい情報を提供することを目的とする。
全体計画
アジア諸国の循環資源の輸出入と廃棄にかかる情報整備として、既存貿易統計システムのレビューを行い、アジア地域版の循環資源の輸出入統計のデータベース化を試みる。先行研究で開発したアジア地域版処分場データベースの充実を図る。また、主要な循環資源に関するフロー調査とモデル分析を行う。すなわち、E-wasteおよびプラスチックなどを対象として、輸出入両国のフロー・環境負荷とともに、技術・コストなどのフロー決定要因に関する情報を可能な限り定量的に調査する。複数のシナリオに対してマテリアルフローを作成し、環境負荷と経済性などの視点から分析する。上記で得られた情報を用いて、シナリオ別のアジア地域版資源循環システムをわかりやすく表現するための指標化と制度分析を行う。日本とアジアにおいて適切な資源循環システムを構築するために、短期的・中長期的な視点から課題整理と対策を検討し、政策提言につなげる。
今年度の研究概要
これまでの調査研究により、日本から中国への輸出をはじめとして、アジア地域において越境移動される循環資源(副産物、使用済み物品・材料)のリサイクルについて、現状理解は概ね進んできた。これをさらに可能な限り定量的に明らかにし、モデル構築とシナリオ分析を含むマテリアルフロー分析と指標化、ならびに制度分析を行う。これによって、日本とアジア諸国の資源循環のあり方の検討に向けた、わかりやすい情報を提供することを本研究課題の目的とする。
備考
平成17〜19年度の3ヵ年計画で開始したが,平成18年度からは別研究課題に発展させることとなった。
課題代表者
寺園 淳
- 資源循環領域
- 上級主席研究員
- 博士(工学)
- 工学
担当者
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森口 祐一
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Bulent Inanc
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村上 進亮
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阿部 直也