- 予算区分
- BE 環境-廃棄物処理
- 研究課題コード
- 0406BE817
- 開始/終了年度
- 2004~2006年
- キーワード(日本語)
- 資源循環,環境会計,廃棄物会計
- キーワード(英語)
- MATERIAL CYCLES, ENVIRONMENTAL ACCOUNTING, WASTE ACCOUNTING
研究概要
最近,自治体の廃棄物処理事業に関連した物質、金銭フローの把握や環境負荷の把握が求められているが、体系的な分析枠組みが完成しておらず、重要なデータ項目の欠落、算出根拠の不明確さ、データ相互間の整合性不足といった様々な問題点がある。また、資源循環の上流から下流までの全体を分析・評価するためのシステム化が不備で、循環型社会構築という政策目標に応じた事業評価を体系的に行うには不完全である。そこで、地域の資源循環と自治体の一般廃棄物処理事業の双方に焦点を当てた環境会計表について、整備すべきデータ項目を整理し、地域の物質フローとそれに付随した金銭フローを体系的に表現できる環境会計表の構造を提示するとともに、具体的な地域・事例を対象に実際にデータを整備し、その実行可能性と有効性を評価する。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:
全体計画
国レベル、地域レベルでの物質フロー推計方法の統合可能性に関する調査を実施するとともに、個別リサイクル法に関連するコスト情報を収集し、その整理を行う。(16年度)。事例分析対象に重点をおいて、資源循環に係る環境会計表を具体的に設計し、既存データを利用して表を試作する。不足するデータの推計方法を検討する(17年度)。地域資源循環に係る環境会計表について、汎用性のある体系とその情報源、推計方法をとりまとめるとともに、地域レベル、国レベルでの政策立案への活用可能性を 明らかにする(18年度)。
今年度の研究概要
地域資源循環に関する会計表の設計のため、既存の環境勘定における資源循環の記述方法を調査するとともに、廃棄物処理事業を対象とした環境会計表(廃棄物環境会計表)の設計を行うため、公共部門の環境会計における議論や廃棄物会計の議論をレビューし、廃棄物環境会計表の設計の論点を整理する。事例分析対象の資源循環施策として、容器包装リサイクル法ならびに家電リサイクル法をとりあげ、これらのコスト情報を収集・整理するとともに、リサイクルに伴うモノとカネの動きを表現する会計表の設計・試作に着手する。
備考
共同研究者:井村秀文,奥田隆明,森杉雅史(名古屋大学),松藤敏彦(北海道大学),二渡了・松本亨(北九州市立大学)
課題代表者
森口 祐一
担当者
-
橋本 征二
-
田崎 智宏資源循環領域